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エジプトの犠牲祭 > エジプト(ルクソール)の犠牲祭(2)当日 [概要:ルクソールの犠牲祭 当日の朝の町] エジプト(ルクソール)の犠牲祭(2)当日
エジプトは暖かいと思っている人も多いと思うし、わたしも職場の先輩に「昼間は暖かいよ」なんて言われて訪れたのだが、今回に関しては全くのウソというか、たまたま大寒波が訪れていたのか、むちゃくちゃ寒く、バスの中で死ぬかと思ったほどだ。だから、この日も勿論5時半なんて真っ暗だし、寒いし、バルコニーに出るのすら躊躇した。
今日は犠牲祭の朝。いつもはおうちでお祈りする人も、今日はちゃんとモスクに行く。一人、また一人と次第に人並みは増え始め、ぎりぎりの時間に小走りに滑り込むのは寝坊した人か。 朝の10時頃。気温も徐々にあがってそろそろ観光に・・・というところ。身支度を整えホテルを出てみた。 その幹線道路を挟んだ向こうに肉屋が見えた。 「女性には重労働だろうし、肉屋でやってもらうこともあるんだなぁ。」 しばらく立ち止まって見ていたが、犠牲祭だからなのか、ただ単に肉屋だから羊を屠っているのかがいまいちピンとこず、そのままその場を離れてしまった。 「犠牲祭って言っても旅行者にはそれほど関係なかったかな、やっぱり」 半分がっくりしながらも、幹線道路をはずれて一本裏の路地を歩いてみた。 「あ、あれ、あのうし、今から屠られるんだよ」 「あ、米袋みたいなずた袋を細切れに切り取ってるじゃん」 シャッ、シャッ、シャッ。 子供も大人も誰もしゃべらない。刃渡り30センチはあるナイフを研ぐ音だけが、聞こえる。 ああー、いよいよだぁ。 お名残惜しかったが、その場で見せてもらう勇気もなく、そのときはその場を立ち去った。ああ、惜しいっ。 (つづく) エジプト(ルクソール)の犠牲祭:前置き編
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