エジプト(ルクソール)の犠牲祭(5)当日
「あのぅ、写真とってもいいですか?」
「No]といい、我々を遮ろうとした高校生くらいの男の子を制し、
「いいよ、いいよ。とりな」と一言いうと、再び作業に戻るおじさん。
そして、さっきから我々をじーーーっと興味深げに見つめ続けていた少年が1人。彼は朝からずっとお手伝いをしていたとみえ、ガラベーヤが血まみれ。
ただでさえ祭りで浮かれている上に、外国人の我々が興味深げにしているのを見て1人大はしゃぎである。
自分が牛を捌いたわけでもなかろうーに、ナイフ両手にポーズをとっては「はい、とってとって!」って、まあ、有り難いですけどね。写真撮らせて頂いて(でも、バクシーシと言われるのを警戒していたが)
終いには「明日写真をプリントしてちょうだい」とか言われましたが、ごめん。無理。
デジタルプリントショップもあるけどデータバックアップしてないのをやるのは怖いし・・・。アラビア語で住所かかれてもわからないしなぁ・・・。ごめんね。
さて、屠られる牛に話を戻します。
今朝、このアパートの前につながれていた彼は神様に捧げられた。
こうやって朝から1日かがりで解体され、人々に配布されていった。
今、ここに残っているのは彼の頭と皮と内臓と、あとはわずかな部分だけ。きっと皮も大事に使われることだろう。
そういえば、ここにたどり着く前、羊の皮をずるずる引きずっているちいさな男の子がいた。
友達にわざと踏まれて「なにすんだよっ」って怒っていたけど、自分がすっぽり収まってしまうくらいの大きさの皮を引きずってるんだもん、ぷんぷん怒ってる姿も含めて笑っちゃうくらいかわいかった。
きっと、かあちゃんに「○○さんちに売ってきて」とか言われたんだろうなぁ。毛も皮も使えるもんね。

そう思っていたら、その後、こうやって羊をかき集めている業者をいっぱい見ました。
まあ、犠牲祭に限らず、羊を常食しているわけですし、いて当たり前なのですが、普段は肉屋とかじゃないと屠らない訳で、なので、こうやって町中で頻繁に見たのは犠牲祭の直後だけでしたよ。
(そして、羊の皮を引きずっている男の子もこのときしか見なかった。いやーーん、かわいかった~)←キャラにない言葉を使いたくなるくらいかわいかったんす。

冒頭の羊の頭を抱えた少年再び。紙袋の下にも皮とか内臓を隠してありました。
肉はどんどん配ってしまったんだろうね。
エジプト(ルクソール)の犠牲祭:前置き編
エジプト(ルクソール)の犠牲祭(1)・・・まだ前置き
エジプト(ルクソール)の犠牲祭(2)当日
エジプト(ルクソール)の犠牲祭(3)当日
エジプト(ルクソール)の犠牲祭(4)当日
エジプト(ルクソール)の犠牲祭(5)当日
エジプト(ルクソール)の犠牲祭(6)その後