【インド旅行記】インドはやっぱりインドだった:プロローグ
1997年2月24日。
本日、12時30分発の「エアランカ455便」にてスリランカへ向かう。
スリランカに2日滞在した後、インドへ。そして、またインドからスリランカに戻ってくる。
未知のインドにどっぷり2週間はちょっと怖くて、なので、スリランカにストップオーバーってヤツを前後に入れたのだ。
今回の旅は海外旅行初の行き当たりばったりの旅である。どっきどき。しかも、インドだ。
なぜだかわからないが、インドって特別なイメージを持っている日本人は多いと思う。何か起こるんじゃないかという期待と共に、無事に帰ってこれないのではないかという不安な気持ちもよぎる。
・・・大丈夫かなぁ?
ちなみに相棒は、同級生のSちゃん。一人旅って言うのはまだ考えられないんだな。
成田に到着したはいいが、飛行機は遅れていた。
でも、お詫びにってことで、お食事券を2000円分/人も貰ってしまった。一人2000円ってのは太っ腹だよね?前回のカナダ旅行の時は1000円分しかもらえなかったもの。
二人して「この2000円分で肉を食う!」と意気込んでレストラン探し。(インドは肉らしい肉が食べれないと思ったから)。ここで豚カツなんかを選ぶ当たり、色気なんかありゃしない。
そして、飛行機は離陸時間を2時間遅れ、3:30ごろ無事飛び立った。当たり前だが、飛び立つと間もなく、機内食の登場である。
・・・くえんってば。
ところで、機内食のメニューは・・・。とりあえずやっぱりカレー。それに、サラダに、デザート。実は今回の旅行の動機は「美味しんぼ(24)」がきっかけ。
美味しんぼ24巻(実は憶えている)のインド、スリランカカレーの漫画を読んで、食べに行ってみたくなったのだ。いやー、機内食からやっぱりカレーなんだねぇ。

しかし、何故か硬い鶏の胸肉と椎茸が交互に串に刺さっている焼き鳥がある。
日本では椎茸と鶏肉の焼き鳥って、今まで見たことないんすけど・・・。シェフのオリジナルメニューですか?
機内食はそれほどうまいものでもなかったし、映画などとてもつまらなかったのだが、それでも海外旅行にでるという浮かれた気分のおかげで、何をしてても楽しく感じられた。
スッチーはサリーだし、美人ばっかりだし、スチュワードは軍の将校みたいなぴしっとしたスーツを着てりりしいし、いやぁ、いいなぁ、外国の飛行機って♪
しかし、一言余計なことを言えば、映画のあまりのつまらなさは驚いた。
今まで有名なハリウッド映画とか、邦画しか見たことなかったから、「ええ?こんなにつまらない映画ってあるの?」って感じ。それも、アメリカの映画だったから、なおビックリ。アメリカかぶれの私にはカルチャーショックだった。
内容はおいとくとしても、見ていて気になったのは主人公と一緒に旅する女の人が少し前屈みになる度に胸の谷間にモザイクが入ること。
スリランカもインドみたいにベッドシーンとかは放送禁止なのかなぁ?それとも、隣国を配慮してってこと?ベッドシーンのない映画をチョイスしてたら、つまらないモノしかなかったんですかね。
午後23時30分、無事スリランカに到着。
日本のひんやりした空気とはうってかわって、もあっと蒸し暑い。やはりスリランカは常夏の国らしい。
最初に行き当たりばったりの旅と言ったけど、この日だけは宿が決まっていた。それも、空港近くの四星ホテルである。
我々は自分らの意志でスリランカにストップオーバーをしているのだが、すぐに次のインドのデリー行きの便でデリーに向かう予約を入れているので、「トランジットで仕方なくスリランカに滞在する客」b>という扱いになっていた。
エアランカでインドに行く場合、日本からの便の乗り継ぎが悪いため、トランジットホテルを無料で1泊つけてもらえます。
夜も遅かったことだし、空港からホテルまではタクシーで行くことにした。我々の順番が回ってきてタクシーに乗ろうとしたその時、近くにいた係員らしきひとがさっと私のリュックを乗せてくれた。
「おお、スリランカ人親切~」
と、思ったのもつかの間、男は何枚かの100円硬貨を乗せた手のひらを見せながらこういった。
「日本円で、チップをくれ」
日本円のコインでもあつめてるのかなぁ?と思い、10円を渡そうとすると、「いや、100円が欲しい」
・・・?とりあえず、訳の分からないまま、つい100円を渡してしまった。
2日後、我々はインドへ向かうために再び空港へやってきた。
この日は東京行きのフライトが合ったため、たくさんの日本人が空港に来ており、荷物のX線検査に大行列を作っていた。
その列に近づいてくる現地人が数人。彼らは我々に向かってこう言った。
「この100円玉を1000円札に交換してくれ!」
・・・。おわかりだろうか?私はやっとここで全てを悟って笑ってしまった。
彼らは、日本から来たばかりの観光客をねらいチップ(100円)を要求する。
チップという習慣のない我々日本人は、「あれ?スリランカはチップがいるんだったっけ?」とつい渡してしまう(基本的にいらないです)。
しかも、スリランカルピーではなく、日本円というところがうまい!現地の金銭感覚がわからないから、つい、日本の金銭感覚で「そんなに高くない」って思ってしまうモノ。
彼らはある程度小銭がたまると、帰国するために空港へやってくる日本人観光客に1000円札と両替してもらう。
それも、行きにタクシーを使ってない”バスツアーの観光客”に頼む。
彼らはこれから日本に帰るのである。1000円札一枚が100円玉10枚になるくらいどうってことない。だって、日本に着いたらそんな小銭あっという間に使っちゃうもんね~。
そんでもって、彼らはまんまと手にいれた1000円札を銀行でスリランカルピーに両替するわけだ。小銭は銀行で両替してくんないし。・・・あったまい~!
チェックインを済ませ空港構内で食事をしていると、構内の掃除をしている男が近づいてきた。
「この千円札とスリランカルピーを両替してくれ」
こいつは、余ったスリランカルピーを持ってる日本人をターゲットにし、さらに銀行に行く手間まで省こうとしているらしい。っていうより、銀行も呆れて両替してくんないのかね。
とまあ、スリランカに入国早々、予想だにしない展開が待ち受けていたのでした。
さて、インドはやっぱりスリランカより怖いんだろうか・・・。