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インド(定番観光地編) > 第5話 なぜか成り行き観光ツアー [デリー] [概要: ひげもじゃムスリムのボスに説得されてツアー契約] 第5話 なぜか成り行き観光ツアー [デリー] 翌朝、ホテルのフロントからの電話で目が覚めた。 昨夜、ホテルに着いたときは真夜中だったため、すでに部屋はほとんど埋まっており、安ホテルとはいえ「スイートルーム」に泊まることに。 ・・・またチップ目当てで部屋まであがってくるつもりか? 「すぐチェックアウトするからいらない」 昨日のチップ騒ぎは騙されたと思っていた。 「いい。歩いていくから」 荷物をまとめてフロントへ降りると、フロントには数人の従業員が我々を待ちかまえていた。 「本当に歩くつもりか?ここからニューデリー駅までは歩くと30分以上かかるぞ」 「本当に無料なんだから乗っていけ!」 「俺を信じろ!」 ・・・なんか根負けした。バスって言うよりおんぼろのバンだったけど、乗せてもらっちゃった。 運転手は若いお兄ちゃんで、自称大学生。年や専攻やら、気さくに話しかけてくる。 「行き先はニューデリー駅?っていうことは電車に乗るんだよね。 いやいやいや、インドではあまり人の手を借りない方がよいと思うのだ。 「いいよ、駅で。自分たちでやるから」 バスを運転しつつ、説得にかかる兄ちゃん。 連れて行かれた旅行者は、ガイドブックに載っている「やばい」とされる旅行会社ではないのは確かだが、車が着いたとたんに 「Hi!どうぞ、どうぞ。入ってください。」 と、やたら愛想のいいひげもじゃインド人が近寄ってくる。 この男、怪しい。 やっぱり、やばい代理店じゃないのか~?とガイドブックの写真と比べてみたりしたが、写真とは全く違う。でも、この妙に馴れ馴れしいひげの態度を見る限り、怪しさ100倍! 「この写真のところはだめだ。行っちゃいけないよ。ここは大丈夫、政府のツーリストオフィス※だからだ。 (※ 本当は政府のツーリストオフィスではなく、旅行者を信用させるためにこのような表示を出している。このときはここのオフィスは良心的でした。が、2年後くらいに問題になっていたので、調子に乗りすぎたのでしょう) ふと気がつくと、ここまでつれてきてくれた車もろとも兄ちゃんはいなくなっていた。 このツーリストK.FRIEND'S TRAVEL SERVICEで接客してくれたのは通称"ボス"(勝手にそう呼んでいた)。 「インドには、何日いるんだ?なにぃ、たった1週間?? こんな広い国なのに1週間じゃどこにも行けないじゃないか!」 「とりあえずタージマハールが見たいの。あとは適当にデリーでもジャイプールでも観光するつもり。 「デリーは物価が高い。それにインドに来る観光客はみーんなアグラに行くんだ。 「それよりインドにきたらガンガーを見なきゃいかーん!カルチャーショックを受けてきなさい。バナラスィーは物価も安いしガンガーが流れている。 結局、ボスの気合いの営業に負けてしまい、言うがまま、デリー→ジャイプール→アグラ→バナラスィー→デリーのルートでインドの旅をすることになってしまった。初インドの定番ルートだなぁ・・・。 旅行会社に着いたのが午前10時頃、出発したのは午後1時頃。
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