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インド(酷暑の南編) > 第6話 すっかり怪しい外人と化す その1(ハイダラバード) [概要: この暑いのに湖畔で昼寝する奇特な外人(あたしだ)] 第6話 すっかり怪しい外人と化す その1(ハイダラバード)
朝の7時半に宿をチェックアウトする。今日はハイダラバードをでて寝台列車でバンガロールに向かう予定だ。 もう一晩分宿代を払えば夕方までいることもできたが、このころの私はたかだか数百円も惜しむようなケチな旅人だった。 ま、無駄遣いはしないに越したことないしね。 宿を出ると、この三日間通い詰めている駅近くの食堂でチャイを飲みつつ今日の予定立てることにした。 私的にはもう一回ゴールコンダフォートに行ってもいい気分だったのだが、弟は「暑くてヤダ!」と猛反対。 結局「どこかでダラダラする」というなんともまあやる気のない結論に達した。 店の前でオートリキシャを拾うと人造湖フセインサガール湖に向かった。 この湖はハイダラバード駅とスィカンダラバード駅の中心に位置する。 我々が乗る予定のバンガロール行きの列車はスィカンダラバード駅から出るため、移動の途中に当たり、ちょうど良いと思ったのである。湖だから涼しそうだな~ってのもあった。 湖畔にたどり着くと木陰を探し荷物を下ろすと、連日の熱帯夜ですっかり睡眠不足の我々は、ごろごろと昼寝タイムに突入。ただし、さすがにふたりで爆睡もまずいかなと、交互に起きているという気の使いよう。我ながらなかなか慎重である。 フセインサガール湖の湖畔はきれいに道路や遊歩道が整備されており、閉まってはいたが、売店もトイレも完備。 売店が閉まっているのをいいことに、時折、大きなかごを頭に載せた物売りがやってきた。売っているのは主にナッツだった。のどがカラカラのこの状態で、マサラピーナッツ(スパイスで味付けしたピーナッツ)はちょっとご遠慮しときます。ごめんね。 ところで、公園みたいに整備されている割に、平日の真っ昼間の湖畔には、あまり人々の姿はなかった。 そして、昼間っから座っているという行為はただでさえ珍しい上に、しかもモンゴロイドな顔立ちの我々。・・・どうもとっても目立っているくさい。 通りすがりに声をかけていく若いバイカーのにいちゃん。 わざわざ降りてきて、インドでいつも繰り返されるとりとめもない質問を気の済むまで浴びせるヤツも1人ではなかった。 どうもただ外人(日本人)に興味があるだけで、ひとしきりしゃべると「じゃ!」とバイクにまたがり去ってゆく。 5月ってインドの夏休みだから、若者が暇なんですかね。
その状態で、またしばらく本を読んでいた。 ふと見れば、例の如く一台のバイクがとまり、二人の男が降りてきた。 「またとりとめもない話をしに来るのかなぁ」 そう思って見ていたのだが、二人は我々の座っているところから20メートルくらい離れた木陰に座った。 なーんだ。休憩しに来ただけか。 しかし、なんだか居心地が悪かった。なんか好奇な視線を感じる。 「外人がいるとじろじろ見ちゃうよなぁ」とは思うのだが、それにしても遠慮がなさ過ぎ。 だって、じーーっと食い入るように私を見つめているんである。 目が合っても逸らさない。にこりと笑うわけでもない。・・・何なの~??? ああーーー。 その時、私ははっとした。彼らは私のこの二の腕を見てるんだぁ! 日本人男性から見ればなんの変哲もないことだ。「ちょっとたくましい腕だなぁ」くらいの感想を持つ程度の中肉中背のフツーの女の腕である。 しかし、ここはインドだった。 ただでさえ女の人の露出度が低い(でもサリーのチラリズムはそそると思う)上にここでは私は色白なんだった。 何のためにこの暑いのに長袖を着ていたと思ってるんだ~!それだけ気を使ってた癖に忘れてた。 いやぁ、今が昼間でしかも、男連れ(弟だが)で良かった良かった。 見つめられていた理由に気づいた私があわてて、シャツを着ると男ふたりはあからさまに「ちっ」と 舌打ちをしてバイクに乗って去って行きました(笑)
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