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インド(酷暑の南編) > 第8話 むかっぱらたつりきしゃーまん。(バンガロール) [概要: 上品と評判のバンガロールで、なんでこんなリキシャに引っかかる!?] 第8話 むかっぱらたつりきしゃーまん。(バンガロール)スィカンダラバード駅よりバンガロールエクスプレスで一晩。バンガロールに降り立った。周りの乗客と会話をすることもなく、ひたすら寝ていて、慌てて降りたときには靴を忘れてしまうというていたらく。 まだまだ旅は前半なのについてない。 この頃は、今流行のスポーツサンダルなどなく、旅のサンダルといえばビーチサンダルで、だからこの後の旅は全てビーサンで通すことになった。インドは歩き回るのでサンダルより絶対靴がいいのにっ。 さてさて、バンガロールである。 この町は「インドの公園都市」などと言われるくらいとても整った町並みをしている。 近年インドのコンピュータ産業の発展は世界中から注目を集めているが、主立ったソフトウェア企業はバンガロールに本社を置いており、だから人々の身なりもいいし、洋装の人も少なくない。 女性のショートヘア、パーマヘアなんて、この町で初めて見たし。 駅前の様子も勝手が違い、タクシーとリキシャはロータリーにきっちり並んで客待ちをしていた。 流しのリキシャを捕まえようとしたら、交通整理している警官に笛を鳴らされて注意を受けてしまった。 だって、旅先では乗り物は流しを基本にしろっていうじゃないか~(客待ちしているのは騙す人が多いから)。 私も弟も列車の中で爆睡していたのもあり、この町の宿の情報をガイドブックから拾い切れていなかった。 「客引きに連れていって貰う手もある」 なんて歩き方も言うわけだし、たまにはリキシャワラに任せて見ることにした。 「安い宿に連れてって」 「よしきた!」と走り出すリキシャ。 しかし、こいつがリキシャのメーターを回そうとしない。 「メーター使えよー」 「ノープロブレム」 お決まりの台詞だ。 二言三言言っているうちに、あっさり宿に着いてしまった。これじゃ駅から徒歩でも5分もかからない。 これじゃワンメーターだよと、10ルピーを渡すと(当時の初乗りは7ルピー) 「いい宿を紹介したんだから、もっと払え!これじゃ安すぎる!」 なーんて、これまたお決まりの台詞を言い出して、ここからは大もめ。 対していい宿とも思わなかったし、ワンベットルームしか開いてなかったし、窓が開けられなかったし。 (シャワールームはめちゃきれいだったが) 料金交渉にも全く応じず、「サイババに会いに行かないか」とかいう観光の勧誘も全て断り、でも宿を変えるのは面倒で、10ルピーで押し通したところ、ものすごい形相でにらみつけて帰ってゆきました。 ちなみに、私がリキシャーマンと揉めている間、宿のフロントの男たちはずっとにやにや笑いながら静観しており、 弟は一言も口をきかなかった。おい!フォローしてくれよ。 余談ですが、この時生まれて初めて弟と同じベッドで寝たが、なんか寝心地悪かったねぇ。むずがゆい。 その後、駅前からリキシャを拾い観光に出かけた。 ハイダラバードに降り立った目的は「岩石」だったが、 バンガロールはもっと都会的な目的を持っていた。
「世界初!牛肉100%ではないマクドナルドの登場!」 聖なる牛を食べちゃまずいもんなぁ。でも、こんな事情の国に、店を出そうというマクドナルドがすごい! ここの目玉はビックマックならず、マハラジャマックなんていうのがすごい。マトン100%のハンバーガーかぁ。 食べてみたかったなぁ。 ケンタッキーといえば、チキンなわけで、マクドナルドよりもかなり進出は楽に出来たんだろうと思う。 マハラジャマックに比べればインパクト少ないけど、でも、喰ってみるっきゃないでしょう。(なんだかんだといって、旅先では結構ファーストフードを喰う)
そのまま、街をぷらぷら散策。町ではなく「街」なんです。この町。 靴屋、洋服屋、本屋、CD屋等々、おしゃれな外観のお店が整然と並んでいて、ちょっとすいててコギャルの少ない渋谷センター街って感じ?(ボキャブラリー貧困ですまん) ちょっと厚底になってるスニーカーとか売ってるのを見て、靴買って帰ろうかと思ったもん。なくした後だっただけに。 そして、とうとうケンタッキー発見!おおおおお。しかも、やはり、店構えは世界共通なのか。 白い看板に赤字でKFC。 「いらっしゃいませ」 と言っていたかどうかは定かではないが、あの憎らしいくらいのRs.0(ゼロルピー)スマイルといったら(←これはマックだ)。 インド青年の肌は我々に比べると浅黒いので、こんがり日焼けしたスポーツ青年の様。白い歯がきらりって、どっからどうみてもさわやかボーイである。うわ~。インドでもこんなんなんだ~。 結局、何を血迷ったのか目的のフライドチキンのことをすっかり忘れチキンバーガー(日本で言うチキンフィレサンドと思われる)食べてしまった。 日本のよりもスパイシーだった気がするが、スパイシー=辛いではなく、いろんな香辛料を使って薫り高く仕上げている感じですかね。ごちそーさま。 そして、ここからが「むかっぱらたつりきしゃーまん」。 最初の宿の紹介料をぶんどろうとしたヤツとは比べ物にならないくらい腹が立った。 「バンガロール駅まで」と気軽に乗った流しのリキシャ。 にこにこ笑顔のドライバーは、出発するとすぐにガソリンスタンドに寄った。 そこからがびっくり。どう見てもバンガロール駅から離れてゆく方向に走りだした。 来た道は一本道をひたすらまっすぐ走ってきた。それなのに全くあさっての方向にひた走り~。 「ちょっと!駅だってゆってんでしょ!」 と文句を言えば、へらへらとして含み笑いを浮かべ 「解ってるよぉ(笑)」 って、そののばした語尾がむかつくっ!! 何度も言葉で文句を言えども、所詮こっちは乗客。走っている以上主導権はリキシャーマンにあるのである。 信号待ちですかさず隣のバイカーに「ねえ、バンガロール駅ってどっちよ!」と聞くと、 運転手は素早くバイカーに口裏を合わせるように現地の言葉で何かを言う。 私の質問にまじめに答えようとしていたおっさんも、リキシャワラの言われるがままにただ頷くのみ。 ちくしょー言葉は解らなくても、顔見てるだけで何言ってるのかわかるんだよー。このやろー。 結局、堪忍袋の尾が切れた私は、次の信号待ちでリキシャを下りた。 「遠回りはしない」という約束をしていたわけじゃない。くやしーが金を投げ与えた(嘘。投げてない)。 そして、人に道を尋ねつつ、30分くらいひたすら歩いてようやく駅にたどり着いた。 (尋ねる人尋ねる人が必ず「駅まで1㎞くらい」と言う。キョリ縮まないんだけど(^^;;) 翌日、あまりに頭に来たので弟の意見も聞かずにこの街をでた。 そして、3日後、列車の乗り継ぎで、再びこの街に戻って来た時、食べそびれたケンタッキーのチキンを喰おうと思ったが、駅前に整然と並んでいる良心的りきしゃーまんは、ケンタッキーを理解してくれない。 「俺、知ってるよ。俺のりきしゃにのんな!」 割り込む1人のリキシャワラ。 「いくらなの?」←最初からメーター使うと思ってない 「Rs.200」 くるりときびすを返し、リキシャ乗り場を後にした。 あー、やはり、目的達せず。。。ちなみにメーターで乗るとケンタまでRs.20しません。
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