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インド(酷暑の南編) > 第11話 列車でトラブル その2(マイソール-チェンナイ) [概要: インド旅行の経験値は上がりましたが、金額的には大損だ~。] 第11話 列車でトラブル その2(マイソール-チェンナイ)とまあ、チケットが最初から取れてなかったことはよくわかったが、一体どうすればいいんだ? いつまでもいつまでもバンガロールにいるわけにもいかないし、バスで移動するしかないかなぁ。 どうした物かと二人で立ちつくしていると、一部始終を見ていたおじさんが見るに見かねて間に入ってきた。 「君たちはマドラスに今日行きたいのか?それとも明日まで待つのか?」 「いやぁ、行けるものなら今日マドラスに向かいたいけど、でも席がないみたいだし。」 「エアコンがいいのか?それとも単なる座席の二等?寝台?」 「もちろん、寝台に乗りたいけど、でも席はないんでしょ?なんでそんなこと聞くんですか?」 おじさん何を言ってるんだろう。さっぱり訳が分からない。 「とりあえず、こっち来なさい」 そう言うと、おじさんは駅員風の人と交渉を始めた。その駅員風の人は持っていたバインダーの紙をめくり、おじさんの質問に答える。エアコンじゃない車両に空きがあるのか聞いてくれてるのかな? 振り返ったおじさんは念を押すように同じことを聞く。 「君たち、今日マドラスにいきたいんだね。寝台に乗りたいんだね」 「はあ、乗れる物なら、寝台にのりたいですけど」 「じゃあ、切符買うからお金!」 は?なぜお金がいるんだ? 事態はまだ飲み込めないのだが、おじさんのせっぱ詰まった様な勢いに押され、思わず言われた金額を渡すと、 今度はバンガロール駅の当日券売場の裏口のドアを開け、 中に入り、3分後、おじさんは一枚の切符を手にまたまた裏口から出て来た。 そして、我々を促すと今度は駅舎の外へ。三日前に行った前売り切符売場に向かった。 窓口に割り込み、係員とマラティー語?で何かを話しつつテキパキと用紙に記入をしていく。 「はい、ここにサインして」 よーく見てみたら、今持っているキャンセル待ちチケットをキャンセルする手続き書だ。 手数料を払ってキャンセル待ちをしたチケットをキャンセルするのに更にキャンセルチャージがかかる。 こんな足下見たようなシステムって国鉄だから出来るんだなぁ。妙に感心しちゃいましたよ。 そして、また駅に舞い戻り、先ほどの駅員風のおじさんに交渉をすると、こう言った。 「いいかい。列車に乗ったら、寝台車両の一番後ろで待ってなさい。そこで車掌が来たら 寝台に乗りたいと言うんだ。いいかい、一番後ろで待ってるんだよ。・・・と、後ろでいいんだよな?」 バインダーを持ったおじさんがうなずく。時計を見たらもう列車の発車時刻だ! おじさんが尋常じゃないくらいに焦った雰囲気を放っていたので何となくつられて動いていたが、やっと、ここまできておじさんの言っていた全ての意味が繋がり、同時におじさんがとても親切な人だったことに気づいた。 お礼もろくに言えないまま、列車に乗り込んだ。ありがとう! 話を整理するとこうである。 乗り遅れたり、急にキャンセルする人がでたりで、当日に席が空くことがまれにある。だから、それを期待してとにかく列車には乗れ!とそう言うことだった。説明している時間がないし、我々の英語も中学生レベルなので、やたらに「君たちはこの列車に乗りたいんだな?」という意志だけをやたらに確認していたのだ。 列車が発車すれば、車掌は乗車券の確認に列車を廻る。その後、途中下車したり、キャンセルの席がでたら席を貰えと。 先ほど、おじさんが交渉していた駅員はこの列車の車掌だった。予約の状況を確認していたらしい。 とにかく席はないし、明日の列車を待つつもりもない(自動的に翌日の同じ列車のWLに乗る仕組み)。だから、普通の二等座席のチケットを買い直し、特急のチケット(WLだが)をキャンセル。列車の出発後にキャンセルをすると、キャンセル料が増えて大損する。 時間がなかったから、乗車券は裏口から入って多めにお金を払って切符を買い(やはり賄賂が通じる国)、オフィスでエアコン寝台のキャンセルをしてくれ、車掌に交渉してくれ、列車に乗り込ませてくれた。 なるほど。そういうことだったのかぁ。で、席が空いていたら、改めて車掌に追加料金を払って席を貰うんですね。 言われたとおりに寝台車両の最後部に行くと、すでに二人先客がいて、そのうちの一人がこう言った。 「君たちはWaiting Listの何番目なんだ?」 きっとリストの番号が若い順に席をもらえるのでしょう。 結局、この日はキャンセルする人がいなかったため、席はもらえなかった。 一緒に待っていたインド人のおじさん達は慣れた物で、新聞も枕もしっかり持参していて、新聞を床にひいて寝てしまいました。 インド旅行を舐めていた我々は寝袋も持っていない。我々は車掌用?か何かの折り畳み式の座席を交代で使った。 椅子やリュックに座ってのハードな列車の旅だったが、疲れていたのかいつの間にか爆睡しており、気がついたら目の前にずらっと行列ができていて相当びびった。 だって、寝台車両の最後尾ってことは、つまり列車の連結部だから、トイレがあるんです。 みなさん朝のトイレタイムなんである。 「ねえちゃん、よくあの状況で寝てられるね」 せめて、男に生まれていれば、奇異な視線で見られる回数が減ったのではなかろうか。。。と思う今日この頃。
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