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インド(酷暑の南編) > 第12話 そして、りぞっちゃに失敗する(マハーバリプラム) [概要: リゾートホテルでのんびりするはずだったのに~。] 第12話 そして、りぞっちゃに失敗する(マハーバリプラム)
1時間後、ようやく開いたインフォメーションに駆け込む。 「ここのホテルに行きたいんだけど、タクシー呼んで」 某ガイドブックに載っているリゾートホテルである。 ホテルのプライベートビーチで、好かしてトロピカルドリンク(インドにあるのかどうかは知らないが)なんて飲んじゃってりして、弟は葉巻なんてすっちゃったりして、とにかく思いっきりりぞっちゃするんだい! 「このホテルはマハーバリプラムとマドラスの中間だから、行けるけど帰りが不便だよ。バスもないし。」 「それよりマハーバリプラムまで行けば、××ホテルとか○○ホテルとか海岸沿いのいいホテルがたくさんある。 帰りも便利だし、観光名所もあるし言うこと無いよ。マハーバリプラムまで行くことを薦めるね」 むむむ。そうなのか。でも、マハーバリプラムまでは電車も走ってないしなぁ。そんな遠くまで車で行くなんてちょっと贅沢しすぎな気がしてなんかちょっとなぁ・・・(りぞっちゃすると言いながら、金の心配をしている)。 「じゃあ、マハーバリプラムまでバスで行くよ。」 「バスは旧市街のバスターミナルからでてるけど、あちこちの停留所で止まるし、なんせ混でて座れないよ。 タクシーで行く方がいいんじゃないの?」 むむむ。たくしーかぁ。Rs.750かぁ。高いよねぇ・・・。でも、贅沢するって決めたんだよなぁ。だいたい列車で席がなかった分、かなり体力消耗している。立ったまま2時間はやだ! 疲れ切っていて思考能力ゼロだったのもあり、言われるがままに納得してしまった。 「列車のエアコン寝台キャンセルしたお金でタクシーのると思えばいっかぁ」 と、マハーバリプラムまでのタクシーを頼んでしまった。 今思えば、リゾートホテルからの帰りのタクシーが捕まらない訳ないじゃないか。バスだって始発なんだから1,2本待てば座れるに決まっているじゃないか。若かったなぁ。私。 タクシーを頼んで約30分後、運転手らしき男ともう一人男が窓口にやってきた。 ツーリストインフォメーションと言っても旅行会社ではないので、結局、旅行会社に車を手配するだけだったらしい。 窓口の男は我々の支払代金の中からいくらかを抜き取り、旅行会社の男に渡した。 あれ??渡したお金がやけに少ない気がするが。もしかして、タクシー代ぼられてたのかも。うわっ。値切っておけば良かったかも。 チェンナイからマハーバリプラムまでは、タクシーを使うと1時間くらいしかかからない。 列車でほとんど眠れなかったこともあり、あっという間にマハーバリプラムに着いてしまった。 タクシーの運転手は、町に入るなり、小さなゲストハウスの前で停車した。 その途端にうわーーっとタクシーに寄ってくる客引きたち。って、おいおいおい、ホテルの名前をツーリストインフォメーションから聞いてないの~?私たちはリゾートホテルに泊まりたいんだよ~。疲れを癒すんだよぅ。 「ちょっとちょっとちょっと。こんなゲストハウスじゃなくて、エアコンの効いたホテルに泊まりたいんだけど」 「なんだA/Cが欲しいのか。わかった、わかった」 運転手は車をUターンさせると海沿いでもなんでもない、町の中心にある小綺麗なホテルへ車を入れた。 「ここがA/Cのあるホテルだ」 ええと・・・。海岸沿いのホテルで優雅にトロピカルドリンクのつもりだったのだが。。。ここからじゃ海が見えん! とはいえ、この時はすっかり思考回路が止まりかけていたので、トロピカルドリンクも海もプールもだんだんどうでも良くなってきた。 「ま、エアコンありゃーいいんじゃないの?」と悪魔の囁きがあったのかどうか、とにかく、妥協をしてしまったのだ。なぜなんだ!私! そして、チェックインを済ませると、タクシーのドライバーがまだ待っていて、「チップをくれ!」と言う。 勿論、チップなんてあげる必用ないんだけど、慣れないタクシーチャーターでなんとなくあげなきゃいけないような気になり、言われるがままにあげてしまった。 バンガロールでは、リキシャの5ルピー上乗せを断っておいて・・・。何考えていたんですかね。この時の私は。 宛われた部屋に入る時、ふと中庭に目をやった。 すると、帰ったと思っていた運転手が、ホテルのフロントにすーーーっと入っていったのだ。ああっ。きっとホテルにコミッションをもらいに来たんだ! 部屋に入れてほっとしたのもあったのか、ここでようやく我に返った私。 こういうドライバーは自分の知っているコミッションを貰えるホテルに客を連れて行くのである。立派なリゾートホテルは従業員も立派だからコミッションなんてくれないんである。だから、当然ごねればコミッションを貰えるホテルに連れてゆくんである。 別のホテルを行き先に指定すると、「あそこは高いだけで良くない」とか、「安全じゃない」とか いろいろ難癖をつけて、なかなか行きたいところに連れていってくれないのである。 そういうこと解ってたくせに、ましてやチップなんてあげる必要ぜんぜんない国なのに、なぜか不可解な行動をとってしまった自分にようやく気づいてショックを受けてしまった。 馬鹿! そもそもツーリストインフォメーションの人がマハーバリプラムを薦めたのは、こっちのが遠いから儲かるってことだ! 帰りのバスが無いわけ無いだろう。インドの4大都市の一つ、マドラス行きのバスなんだから! バンガロールではリキシャのたったのRs.5の上乗せさえも大喧嘩して払わなかったくせに、なぜかチップでRs.50(しかもドライバーの言い値)も払っていたんである。暑さで脳味噌とろけていたのかもしれない。 二日ぶりとなるホテルの個室に入ると、早速エアコンのスイッチを入れ寝に入った。 快適に眠れるはず・・・かと思えば、そうではない。 エアコン!グォングォン、うるさぁ~い!! グオングオンと激しい音を立てつつもそれなりに涼しい風を送ってくれているのだが、うるさすぎて熟睡できず。音が気になりだしたら寝るどころじゃなくて、結局「エアコン止めてファンにして!」と弟に要求する始末。 あとで知った話だが、インドでもちゃんとしたエアコンは日本のエアコンと一緒で大変静かなんだそうである。 この宿で言うエアコンはいわゆるエアクールで、本体の中に注入した水の気化熱で冷やされた空気をファンでがんがんとばすと言う懐かしのエアコンなのだった。 そして、ファンが廻る音がうるさい。 ハイダラバードの中級ホテルじゃエアコンルームにしなかった為に失敗し、ここではさらに中途半端なエアコンルームに泊まってしまい・・・。部屋代が高いだけに腑に落ちない(選んだのは自分だってば)。
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