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  [概要: インドでは外国人は痴漢に遭うと聞いていたが、自分も・・・。]

 【余談】本当にでたインドの痴漢!・・・でも、ねぱり


 マナリまでは夜行のツーリストバスを利用した。出発当日の昼間に購入したにも関わらずあっさりとチケットが取れたものだから、 「もしかして、席がら空き?」と淡い期待を抱いていた。

 しかし、そんな期待は見事にうち砕かれる。満席・・・。あーあ。

 それにこのバスってば、デラックスという割にはすごい座り心地悪いんだけど・・・。

 このちゅーと半端なリクライニングといい、堅いビニール張りのシートといい、狭いシートピッチといい、 もう市場開放したんだから外国の中古バスでも輸入してくれませんかね。日本の路線バスの方が遙かに座り心地いいよ。ホント。(リクライニングしないけどさ)

 さてさて、前置きは置いておいて、ツーリストバスの座席は指定席である。
 ワタシのチケットは青年Aと連番。つまり、隣の席だ。

「ああ、ストレスたまりそー。」

などという気持ちは心の奥底にしまっておいて、仲良く?Aと並んで座っていた私。

 無理矢理に話題を作りつつ(実は沈黙に耐えられないタチなのだ(^^;;)、何となく会話らしきモノを交わしていたところで、ふと車掌がやってきて斜め前の席を指さしてなにか言った。なんか、その指さしている席に座れと言っているみたい。

 車掌の言うことだから深く考えずに素直に移動すると、隣の席にはバス乗り場で見かけた男が座っていた。

 一見日本人にも見えるその男はネパリ。ネパールのポカラに住んでいるが、今回は休暇でマナリにやってきたという。ポカラってヤマなのに、インドに来てまでわざわざヤマに行こうとするところがわからない人だ。

 私はネパールの知識はないに等しいので、彼とは大した話をすることもできず、テキトウに相づちをうっていた。


 マナリまでの道はそこそこ整備されていて、意外と快調に突っ走る。バスは2、3時間おきに休憩を挟みながら、ひたすらマナリに向けて走っていた。

 日もとっぷりと暮れ、夕食休憩も終わった頃、まわりの人々の寝息が聞こえ始めた。 座り心地が良くないためにどうも熟睡できそうにないが、とにかく私も寝に入らねばならない。

 しかし、である。

 先ほどから妙に気になるのだが、隣のネパリってばやけに私の方に体を寄せてないか? 腕がぐいぐい押し迫っている様に感じるが・・・。

 いやいやいや、でもこのバス狭いし、ネパリってば結構太め君だし、私の気のせいかもしれない。 スリムな人の隣になれなかったのは運が悪かったって事かもしれぬ。

 すると、である。

 私の腕に腕を押しつけるカタチでピッタリとくっついていたネパリだったが、その左腕が少しずつ、少しずつ 私の腕に重なり始めるんである。う。これはヤツの寝相が悪いってことだろうか?

 そして、さらにである。

 ヤツの左手は私の腕をつーーっとなぞり始め、そしておもむろにぎゅーーっと私の手を握る。うわぁ。これってなに?


 ここで手をふりほどけばいいのだが、そこが私のどうしようもないところ。この後の展開がどうなるのに興味を持ってしまい、このまま寝たフリをしてその後の彼の行動を見守ることにした。

 で、その後どうなったかと言えば、彼の鼻息はだんだんと荒くなり、その不規則な呼吸のリズムに合わせるように私の手をさらにぎゅっ、ぎゅっと握る。すっかり興奮状態。もはや誰にも止められないー。

 もう我慢の限界?となったのか、ネパリはぎゅーっと握っていた手を離した。 ヤツの手は私の太股をつーーっと伝い、その上さすっているような・・・。

 あ、だめだ。この辺でストップしないとまずいかも。寝たふりをしていたという言い訳も通用しなくなって「君の合意があったと思った」なんて言われても困る。

 私の太股をまさぐろうとしている彼の手を取り、さっと彼の膝の上に置いてやる。

 はっと、我に返ったのかどうかは知らないが、抵抗する事もなく、落ち着いたネパリ。
 しかし、それも10分くらいしか持たず、またもや手をぎゅーっと握り始める。ははは。

 結局のところ、ネパリが握り、さわり、鼻息を荒くしたところで、私が制するという行動が何回か繰り返された。 それ以上は何もなかったし、私も眠かったので、事を荒立てるような真似はしなかったけど。 初めてインド旅行の時のドライバー、パプーの様にヤツの股間を無理矢理触らせたりなんてことにはならなくて良かった。

 後でよくよく考えてみたのだが、もともと私は青年Aの隣だったワケで、何故か席をチェンジさせられたワケで(始発から乗ったのは私とAとネパリの3人だけだった)、そういえばネパリは車掌とこちょこちょ話していて、なかなか乗り込まなかったし・・・。

 ちょっと自意識過剰ですが、"車掌に金を握らせて席を変えて貰ったりしたのかなぁ?"なんて思ったりもする。

 あとで、いろいろとインド人の女性を観察してみると、ほとんど旦那や父親、兄弟と共に行動しており、1人でバスや電車に乗っている人は稀。ひとり旅の人がいたとしても、旦那が電車の中まで見送りに来て、しっかりとまわりを権勢していた。

 だから、私のようにひとり旅の場合って、どうしても隣は男性になってしまう(今回の様に席替えがなくてもそうなる)。女ひとりってシチュエーションが滅多に無いんだもの。

 インドでは、バスや列車で痴漢が出るって聞いたけど、そういうことなんだなぁ。

 と、一応考えた上で、次にバスに乗る機会にはちょっと違うことを試みたのですが、そのことについてはまた後で書きます。



- インド旅行記:インドの山の奥深く(ラダックはずれてスピティへ) 目次 -
プロローグ
第1話 けだるい彼との出会い
第2話 シヴァの祭りでメインバザールに行けない旅人
第3話 国民的スポーツはクリケットとカバディ
第4話 私もまだまだひよっこだな・・・。
 →【写真】オールドデリーの観光名所
第5話 マナリについたら雨だった・・・がーん
 →【余談】本当にでたインドの痴漢!ねぱり
第6話 断崖絶壁?を行く
 →【写真】インドの山道 (マナリ-サルチュ編)
第7話 自己主張もほどほどに
第8話 旅は道連れ。心は弾む。
 →【余談】インドのお札は日本製?!
第9話 そんなクリスに首ったけ
 →【写真】インドの山道 (マナリ-キー編)
第10話 風呂ナシ、飯ナシ、恥もナシ
 →【写真】カラチャクラフェスティバルのテント村
第11話 砂曼陀羅の儀式に法王現る。
第12話 ラルン、ダンカール、タボのゴンパ巡り(1)
 →【写真】ダンカールの写真館
第13話 ラルン、ダンカール、タボのゴンパ巡り(2)
第14話 ダライラマ法王見参!

第15話 幸せのオーラで世界が平和になるのだ
第16話 テント村の大道芸人
第17話 そして再び1人旅
第18話 英国調。なのに気分は温泉地
 →【余談】さらにインドの痴漢の話。今度はインド人
第19話 じじいのナンパに逃げまどうあたし
第20話 もーー、家族連れでも油断できないのか?
第21話 わんだふるアムリトサル!(その1)
 →【写真】スィクの聖地 黄金寺院
第22話 わんだふるアムリトサル!(その2)
 → 【写真】アムリトサルのローカル
第23話 何となくつなぎで寄ったデリーの1日
第24話 くりしゅなー・プレイス(その1)
第25話 くりしゅなー・プレイス(その2)
 →【写真】マトゥラーあれこれ
 →【余談】初めてインドでヒンディ映画を見た話
第26話 ナメてんのかぁ~!エアインディア!(1)
 →【写真】デリーの写真をちょこっとだけ
第27話 ナメてんのかぁ~!エアインディア!(2)
第28話 ナメてんのかぁ~!エアインディア!(3)
エピローグ

タグ:インド|ネパール人|旅行|痴漢

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