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インド(スピティ編) > 第8話 旅は道連れ。心は弾む。(キーロン-マナリ) [概要: レー行きのバスで出会った二人と楽しく旅。] 第8話 旅は道連れ。心は弾む。(キーロン-マナリ)
サルチュを出たのが遅かったため、マナリまで一気に戻ることができなかった。 このオンシーズンにまさかレー行きがぽしゃると思っていなかった私。ここいらの町が掲載されているガイドブックどころか、地図すら持ってない。 キーロンって何処よ? 幸いにして、Nさんが旅行人ノートのチベットのコピーを持っていた。 目的地にしていたレーだけでなく、なんとなく周辺地区もコピーしてみたという。 冴えてるぞ、君。多少なりとも情報があると気分的に落ち着くんだよな~。そんなの気休めなんだけども。 Nさんはインド旅行というよりも、チベットが好きで今回もチベタンに会いたくてインドに来たらしい。 去年の夏はチベットに行ってたと言う。 お、私も行ってた。ポタラ宮の暗闇ですれ違ってたりしてね~。 「広州から成都まで2泊3日もかかるしさー。ラサまでの飛行機取れなくて成都で1週間も暇だったしさ。結局、3日くらいしかラサに入れなかったよ」 「社会人にもなって、3日もかけて列車の旅ができるわけ?やっぱ、大学の仕事って楽そうだもんなぁ。 ウチの事務なんて5時になったら、シャーってカーテンしめやがって、あいつら絶対働く気ないって」 人聞きの悪いなぁ。確かに、普通の会社員とはちょっと違ってまとまった休みが取りやすいのも事実。 でもでも、きっと君の大学の事務員もカーテン閉めた後にも働いてるぜ?窓口業務だけが仕事じゃないのだよ。学生の頃ってそういう裏側わかんなかったしなぁ。あたしも。 何かにつけて「俺は就職したらもう旅なんてできない。休めるワケない」 などと言うが、私は働きながらもせっせと休みを取っぶらぶらしているパッカーによく会う。 ふっ ヽ(´-`)r。どうせ我慢できなくなって旅立つよ。君も。一度憶えたこのアジは忘れられないってば。絶対。
彼女の想像するきつさとはレベルが違うんでしょうね。ワタシにとっては全然きつくも何ともないんですけど・・・。 バスに目的地まで連れていって貰うだけの旅じゃないですか。自分じゃなにもしてないもの。 そういえば、タイ人はとてもきれい好きな民族だと聞いたことがある。 汗くさいシャツを着ているなんて耐えられないとか、汚いバックパッカーを軽蔑してるとか。 さすがにテント泊だとシャワーないし、それがイヤなのだろうか? 「日本人とタイ人の子供だからきっと、あの子絶対金持ちですよ。お嬢だって」 そっか。お嬢だったら耐えられないかもしんない。 キーロンの町は意外なほどに宿が見つからず、やっと見つかったそこそこ綺麗な宿はKaさんらに譲った。 Kaさんの旅がこれから順調にいくことを祈る。がんばれ!おじさま! 我々が落ち着いた宿はツーリストバンガローのドミトリー。 ツーリストバンガローは、インドの州政府などが経営する公営の宿である。 綺麗!とまではいかないが清潔で、ちゃんとお湯も出る(お湯が出るかどうかは高地では切実)。最後まで残った我々日本人3人とドミニクというメンバーで相部屋だったので、ドミニクはさぞかし居心地悪かったでしょう。ごめんね、英語が下手でさ。 ドミニクはおしゃべりなタイプではなかったが、一生懸命うち解けようとしていた。 「カード?」なんてトランプをだしてきたり、自分は食事をした後だったのに我々の食事につき合ってくれたり (しかも、自分が食った同じ店だった事を黙っていた)、とってもいいヤツだった! 彼は、マナリに病気になった友人を置いてレーに行こうとしていた。 そして、レーから戻ったら友人と合流してイギリスに帰るんだそうである。帰りの飛行機は5日後。 「デリーから?」「いいや、ムンバイから」 ってあんた。それじゃあ、レーに行く余裕なんてないではないか。 マナリからレー行きバスは3日かかっちゃう事はザラだって聞くぞ?さらにマナリからムンバイって・・・とてつもなく遠いんですけど。飛行機使ったって、デリーで乗り換えじゃない?勇気あるなぁ。 短い休みを縫って忙しい旅をしてしまうのは日本人だけじゃないんだなぁと変に感心してしまったよ。 翌朝、Kさん、Nさん、ドミニクと連れだってマナリ行きのバス停へ向かった。 実は昨晩、「スピティーに行きたい!ダライラマさんに会いに行こうよ」という話が出ていた。 Kさんはデリーで、スピティーにカラチャクラの取材に行くというカメラマンと出会ったのだが、その人はここ数年、スピティーの取材を繰り返していて、今回はすでにスピティーで待っているライターともう1人のカメラマンと共に、カラチャクラの取材をするとのことだ。 ワタシはといえば、ミーハーな心ですごく行ってみたいなーと思ってる反面、「そんなワタシが行っちゃったらチベット人やダライラマ法王に失礼なんじゃないか?」なーんて考えてしまう。 つまり「何、外人がきてんだよ!」みたく思われるのが怖いんだな。(小心者!) そもそも「スピティーって何処?」って状態だもん。 行きたいけど行きたいって言えない。Nさんが「行こうよ!」って行ってくれるのを期待しつつ様子を伺う。せこい根性でいたのですが、 「とりあえず、一度マナリまで戻って情報集めません?」 と、Nさんの台詞をきっかけに、結論は出さず、一旦マナリに戻ることになった。 マナリにつくと、まずヒマーチャルツーリズムに「レーまで行けなかったから金返せ!」と言いに行ってみた。 ダメもとの気持ちだったのだが、あっさりと 「サルチュまで行って、泊まったんだから半額になるけどいいか?」 と400ルピーが返ってきた。そうか、こういうのはよくある事なんだね・・・。 いろいろと話を聞いてみると、Kさんはデリーの友人に頼んでバスのチケットを予約していたし、Nさんはチケットがすぐに取れずマナリで何日か待ったとのこと。しかも、Nさんがチケットを買ったときは最後の1席だったという。 つまり、私があっさりと前日にチケットを買えたのは、崖崩れの情報をいち早くゲットした旅人がキャンセルしたからかもしれない。なんだか商売上手な旅行会社にはめられてるってことかなぁ。 ジープの予約をし、ホテルを探し周り、やっと落ち着いたのは2時間後くらいだろうか? 雨期の今、マナリはオフシーズンで宿はがらがら。何処の宿も大幅なディスカウントをやってるし、普段は泊まらないような高いホテルに泊まるのも手だ。 私らはといえば、「洗濯物がよく乾きそうな宿」というアホみたいな基準で探す。雨期で乾かない洗濯物に往生していたのだ。 ちょっと高級なところは、洗濯ロープを張れないからダメ(こういうところに泊まる人は自分で洗濯などしない)。暗いからダメ。 窓が小さくて風通しが悪いからダメ。3人泊まれないからダメ(マナリは二人部屋が一般的)。 「男のNさんが1人になればいいんじゃないの?」って思うだろうが、「Nさんは学生だからお金あまり使いたくなかろう」とKさんが気を使っているのがわかる。そして、洗濯物は私らの事情。 最終的に、バルコニーがあり風通しの大変よろしい宿を見つけた。オンシーズンの半額。 喜び勇んでじゃばじゃば洗濯をし、部屋の中に、バルコニーにと乾しまくった。 ところで、旅行記の筋からはどんどんそれていくが、Kさんの洗濯物は私の3倍はある。洗濯物だけでなく、荷物もとても多い。 履き物は3足も出てくるし、シュラフに防寒着、でっかいボトルに入った基礎化粧品(「これでも小さい容器に移し替えてきたの!」と言っていたが)。衣類は私の2倍!。さらに、 「荷物を減らそう」と言いながら食べていた固形食(バランスパワーとかピュアインとか)も次から次へと・・・まあ。 でかくて重そうな鞄をよたよたと持ち歩いていたので、「一体何が入っているのだ?」と謎だったのだよねぇ。こりゃー、重いわけだ。 KさんはKさんで「荷物すごく少ないのに、余計な物持ってるね」などと言う。荷物を厳選していると言って下さい! ま、確かに鹿男は余計。山の中じゃ蚊も出ない。そして、衣類が少ないと洗濯物が乾かないと着替えられない。 いいのです。足りない物は現地調達するのだからっ。 でも、さすがに男の子のNさんはさらにワタシの半分くらいの荷物だった。うーん、見習いたいところだ。 最後に、ちょっと脱線。レストランで聞いた偽札の話から、インドのお金の話。
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