旅ナビ[たびnavi.] -旅のノウハウや海外旅行情報、旅行記や祭りレポートなど、海外が身近に感じる体験談サイト。

サイトコンセプトリンクについてサイトマップ
たびnavi agoda 世界のホテルをオンライン予約
たびnavi.のTOP >  インド(スピティ編) > 第12話 ラルン、ダンカール、タボのゴンパ巡り(その1)(キー)
  [概要: インド人のお気に入りトヨタクアリスをチャーターしてゴンパ巡り。]

 第12話 ラルン、ダンカール、タボのゴンパ巡り(その1)(キー)

クアリス 【TOYOTA QUALIS (2.4L)】
ちょっと前までインドの車といえばアンバサダー。 今やこの国も外国車が溢れている。
このクアリスをほしがってるヤツ、結構いましたねぇ。 でも、正直言って今ひとつ。 計器などが超シンプルで営業車みたい。あんまかっこよくないっす。

「明日は特にキーでイベントもないし、この辺に素晴らしいゴンパがあるから行ってきたら?って薦められたの。 行ってみない?」

Kさんからの突然の提案。

 実は彼女、再会を果たした丸山さんらの宿泊するテントに陣中見舞いに行っていた。 そして、戻ってくるなり喜々として彼らの話をする。 スピティーの取材に入って3年にもなるという彼ら、特にライターの謝さんという人の話になると目が輝いている。

「実はもう、車を頼んであってー。返事をしに戻らなきゃならないの」

 って、それじゃー選択の余地はないじゃないですか(笑)

 まあ、特に断る理由はないんだけど。
 なんせ、私の立てていたプランといえば、1.大自然に身を任せてぼーっとする2.クリスみたいに洗濯でもして風のお陰ですぐ乾くことに感動する(←1時間でぱりぱりに乾いたとはしゃいでた)3.クリスみたいにペットボトルに水を汲み汲み水浴びでもするなどである。

 いや、なんかクリスがとても楽しそうにアウトドアライフを満喫してたものだから・・・。 物質過剰の最たる国アメリカの人だからなぁ。アメリカ人ってこういうの好きそうだし。

 私が水浴びできないということは、一緒に行動しているNさんもKさんもしないと言うことなので、汚いのは自分だけじゃないから、まあ、いいや(そういえば、一度だけシャンプーしました)。 インドでバックパッカーしてると女を捨てるってホントだ。

 うだうだ言ってるけど、この日の終わりには、ゴンパ巡りに行ってよかったーと思いました。終わり(ウソ)

 スピティー地区には、キー・ゴンパの他にもいくつかのゴンパが点在しているが、「中でもラルン・ゴンパ、ダンカールゴンパ、タボ・ゴンパの三つを見ておけば思い残す事はなくなるはずだ」というのが、彼らのアドバイスだそうである。特に、タボ・ゴンパにはチベット本土にすらないという立体曼陀羅というモノがあり、それが見物とか。
 そういうことを言われてしまうと、すぐにでもタボに連れてけーって言いたくなるではないか。 でも、立体曼陀羅って何でしょうか?(←こればっか)

 車はキーのテント村を出発した。今回の運転手はチベット人で、丸山氏達の通訳兼ガイドのさらに友人とのこと。
 顔立ちはやはりチベット人だけあってかなり日本人に近く、加えて陽気な性格の様でなかなか親しみやすい。 これなら道中楽しかろうと思いきや、わかりもしないのに会話に入って来ようとしたり、窓の外を指さしながら何か言ってきたり・・・。横が崖だっていうことを忘れないでくれ。 いいから前をむいてーーー。

 加えて、大事な大事な車らしく(新車だった)、ちょー低速。安全運転を通り越して、いらいらするんですけど・・・。
 だってさー、ちょっとでも段差があると今にも止まりそうなくらいに減速してそーっと乗り越えたりしてるし、 その辺で道路整備をしている人にはタカびーに石をどけさせるてるし(しかもどかさなくても通れる)、カーブなんて超スローインスローアウトである。
 砂利が多くなる度にその傾向が強いってことは、どうやら小石が跳ねるのをなるべく避けているらしい。車、傷つくもんなー。
遠くにゴンパ
てっぺんにダンカールゴンパ
よく見えなくてすまん

 もし、もし、この人の本当の職業が運転手じゃないのに、むりやり車を出してくれていたと言うなら謝りましょう。
 だが、だが、職業を運転手にしてるんだったらば、車よりも客の心配をしてくれ(それが自分の命も守るのよっっ)。車は大事にするくせによそ見しまくりってのは如何なものか。

 「家まで送ってやるよー。あ、でも俺の車って土禁だからぁー。靴脱いでくれる?」

って言われるくらいムカツク。(←言われた事があるらしい)

 それにこういう使われ方したら、せっかくの四駆がもったいない気がする。せっかく、ダートもがんがん走れる性能を持っているんだからさ。そんなに慎重に走ると逆に川から脱出できなくなるんじゃないかと心配になっちゃうよ(鉄橋が落ちていて川を渡ったりした(笑))
 勢いも大事よー。
※この時は知らなかったが、クアリスは四駆ではなく二駆のトラックだった。四駆もどき。

 最初、一番近いラルン・ゴンパへ向かう山道にさしかかった。 ほんの数十メートルあがったところで、道の真ん中に大きな石が立ちはだかり我々の行く手を阻む。

 それを見たドライバーは、あっさりとUターン。えええええ?4人でちょっとはじに押せば済む事じゃん?いきなりリタイア?もしかしてかなりいい加減なやつなの?

 「ここは後にしよう」


 マジか?!ホントにちゃんと後で来る気あるんかなぁ。

 結局、次なる目的地ダンカール・ゴンパへ向かった。
 ダンカールの村はインドがイギリスから独立するまではスピティーの中心だったそうだ。だが、今やスピティーの中心はカザの町である。
 そういえば、カザの周辺だけいきなり栄えていた。街灯あり、舗装道路あり、バスターミナル、ガソリンスタンドetc...
 「カラチャクラに合わせて整備したんじゃないですかねえ」というNさん。アスファルトはまだ新しかったしそうかもしれない

ダンカールの旧ゴンパ
旧ゴンパは崖の上


この崖をいくの?
ここ通って大丈夫かよ
 ダンカールには、車で行ける中腹付近の新ゴンパと、谷を挟んだ奥の山のてっぺんに旧ゴンパがある。 車から降りると、自然な笑顔を浮かべたお坊さんが対応をしてくれた。 その後、あくまでも控えめに、「旧ゴンパを見ませんか?」と促す彼。

 新ゴンパは単なるお参り用の寺院だが、旧ゴンパは歴史を感じさせる建物でお布施代わりにエントリーフィーとして25ルピーを支払う。
 後で聞いた話によると、この周辺にあるゴンパの中でダンカールが一番お金がないのだそうである。
 他のゴンパは台湾とつながっていたり、インド政府が金を出したりして、お金集めが大変上手だそう。 ダンカールの人はなんだか不器用なのだ。

 勿論、お寺にお布施を払うのはいいのだが、エントリーフィーと言うカタチは変!
 お賽銭とかお布施に慣れている日本人と違って、西洋人は「なーんだ、ただなんだぁ。ラッキー」って 冷やかして帰ってしまうんだろうか。あ、でも、インドに来ている外国人は、ケチかもなぁ。私も含めて。

 この時、ダンカールの実状を知らなかった私は100ルピー札を渡してお釣りを貰ってしまった。 75ルピーくらいドネーションとしてあげるくらいの太い心を持ってください・・・。

 ところで、旧ゴンパへは、谷間へと落ちていく山の斜面にわずかながらできている獣道ならぬ坊さん道を歩いて行くのだが、 途中、つい最近崩れたばかりと見え、ゴボッと足下が崩れ落ちた斜面を通って行かねばならず、我々若者でもズルズルっ、ずるずるっと足を取られて滑り落ちそうになる。はっきり言って、すげー、怖い。

 そんなところをイタリア人の老人が果敢にチャレンジ。おばーちゃん大丈夫か?
 そんな様子を山の上から見守っていた地元民らしき男性が、おばーちゃんを手助けするために崖を駆け降りてきたのにはびっくりした。それも超猛スピードで(重力加速度が加わるからな~)

 どうやって止まるのかと思ったら、おばあちゃんのところまであと5メートルってところで両足を揃え、ざざざーっと斜面を削り取りながら滑り落ちてブレーキング。
 彼の足下の砂利が左右にかき分けられていき、それと共に減速していく彼の体。おお、これぞ摩擦力。

 ちょっと止まる判断を誤っておばあちゃんの目の前を行きすぎていたが(慌てて駆け戻ってるし(笑))それにしても、すげぇ!見てる方が怖かった。そのまま転げ落ちるかと思った。

 旧ゴンパを見学し車に戻る道すがら、車椅子の青年を連れた西洋人夫婦(たぶん)とすれ違った。
 さすがに、車椅子では前述の崖を通ることはできないが、実は崖を横切るさっきの道は近道で、一度谷を降りてから登る安全な道もあったのだ。さすがに車いすの人が1人で通るのは無理があるが、人の助けがあればなんとか旧ゴンパの見学は可能である。
 どのみち年寄りには崖を滑り落ちる恐怖心と戦いながら崖を歩くのも、一端山を下りてまた登るのも大変なことで、だから覚悟を決めて見学に行くことを薦める。

 ところで、アメリカでは車椅子の人でも1人で出かけられる環境が整っていると聞いていた。そして、その後ハワイに行ったとき、車いすのおばあちゃんが普通にバスに乗ってきたのにちょっとびっくりした。日本ではそんな光景見たことなかったから。
 家族と共に車いすでスピティに来ていた青年を見て、こんなものすごい山の中だけにちょっとびっくりした。
 彼といい、イタリア人のおばーちゃんといい、その行動力には脱帽!

 では、そのダンカールの様子をここから

<その2につづく>

- インド旅行記:インドの山の奥深く(ラダックはずれてスピティへ) 目次 -
プロローグ
第1話 けだるい彼との出会い
第2話 シヴァの祭りでメインバザールに行けない旅人
第3話 国民的スポーツはクリケットとカバディ
第4話 私もまだまだひよっこだな・・・。
 →【写真】オールドデリーの観光名所
第5話 マナリについたら雨だった・・・がーん
 →【余談】本当にでたインドの痴漢!ねぱり
第6話 断崖絶壁?を行く
 →【写真】インドの山道 (マナリ-サルチュ編)
第7話 自己主張もほどほどに
第8話 旅は道連れ。心は弾む。
 →【余談】インドのお札は日本製?!
第9話 そんなクリスに首ったけ
 →【写真】インドの山道 (マナリ-キー編)
第10話 風呂ナシ、飯ナシ、恥もナシ
 →【写真】カラチャクラフェスティバルのテント村
第11話 砂曼陀羅の儀式に法王現る。
第12話 ラルン、ダンカール、タボのゴンパ巡り(1)
 →【写真】ダンカールの写真館
第13話 ラルン、ダンカール、タボのゴンパ巡り(2)
第14話 ダライラマ法王見参!

第15話 幸せのオーラで世界が平和になるのだ
第16話 テント村の大道芸人
第17話 そして再び1人旅
第18話 英国調。なのに気分は温泉地
 →【余談】さらにインドの痴漢の話。今度はインド人
第19話 じじいのナンパに逃げまどうあたし
第20話 もーー、家族連れでも油断できないのか?
第21話 わんだふるアムリトサル!(その1)
 →【写真】スィクの聖地 黄金寺院
第22話 わんだふるアムリトサル!(その2)
 → 【写真】アムリトサルのローカル
第23話 何となくつなぎで寄ったデリーの1日
第24話 くりしゅなー・プレイス(その1)
第25話 くりしゅなー・プレイス(その2)
 →【写真】マトゥラーあれこれ
 →【余談】初めてインドでヒンディ映画を見た話
第26話 ナメてんのかぁ~!エアインディア!(1)
 →【写真】デリーの写真をちょこっとだけ
第27話 ナメてんのかぁ~!エアインディア!(2)
第28話 ナメてんのかぁ~!エアインディア!(3)
エピローグ

タグ:

更新の励みになります。応援クリックよろしくお願いします。(^人^)感謝
にほんブログ村 旅行ブログへ 旅行・観光ガイド たびすまいる blogram投票ボタン
たびnavi.のTOP >  インド(スピティ編) > 第12話 ラルン、ダンカール、タボのゴンパ巡り(その1)(キー)