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  [概要: マトゥラー行きのパックツアーがあるのには驚いた。]

 第25話 くりしゅなー・プレイス(その2)(マトゥラー)

飲み水 【これ一応飲み水】
道ばたにあったドラム缶に入ったドリンキングウォーター。
これは躊躇したね。さすがに。中まで錆びてそうだしなぁ。
でも、鉄分が多く取れそうだ。 貧血の人は試してみるとか・・・(責任はとれません)

 マトゥラーにあるヒンドゥー寺院は大小合わせると4000を越えるそうだ。 さすがに全部見るのはムリだが、主なモノだけなら1日でぐるっと回れるハズである。
 今日は通行規制かかってないでしょうねぇ?せめてひとつくらいは聖地の寺院を拝みたい。

 まず、昨日混雑のためにパスしたDwarkdish寺院に向かうも、今度は寺院そのものが閉まっていて出鼻をくじかれた。そして、昨日の分かれ道はまたもや通行止め。
 寺院からどんどんそれていく方向の右側の道は通らせて頂いたが、寺院に戻るために左に曲がりたくてもその先のどの十字路も左にだけは曲がらせて貰えない。当たり前だが、「寺院に向かう道」が通行止めなのである。

 ああ、どんどん町の中心から逸れていく。


「ヒンディーマン アンド ムスリム ファイト!」の影響はそこここに残っていた。

 最終的にクリシュナ生誕の地と言われる小高い丘の上にあるというバグワット・バヴァンを目指して見たモノの、

「ぐっるーッと遠回りすれば行けるかもしれないけど。。。でも、今の時間は閉まってるよ?」

 それを早く言ってくれ!!

 この町にある寺院は信仰のためにあるのであって、観光資源とは考えらていない。
 だから、入場料などないかわりに、観光客の都合などはいっさい考えていないようだ。(あたりまえ)

 「夕方になったら来なよ。」ってあっさり言われてもなぁ。通行止め解除されてるんでしょうか?

「クリシュナのお寺どこも閉まってるよー」

 ソーハン達のたまり場に戻り、ぶつぶつ文句を言っていた。

 「なんだ、クリシュナのお寺が見たかったの?だったらそこにもあるよ。おいでよ」

 ソーハンは、目の前にあるコンクリの無機質な建物を指さした。
 そこには何の素っ気もない木の引き戸がついていて、私から見ると単なる民家に見えるが、これが紛れもなくお寺。 4000ある寺院の一つというわけ。

 中に入ってみると、昔の日本家屋の土間におじゃました様な感じで、うすぐらーい部屋の中に揺らめくろうそくがちょっと怪しげだ。
 お経を唱える寺のぼーさんらしき人、その横で祈りを捧げるおばあさんが1人。おばあさんの目の前には銀でできた山車に乗ったクリシュナ神がどーーんと鎮座している。
川近くの路地
昼間は閑散としている

 いつもおちゃらけソーハンもやはりちゃんとヒンズー教徒で、軽くであったが祈りを捧げた。 そういえば、最初に会ったとき、彼らは額に参拝の印(第24話一番上の写真)をつけていたっけ。

 お祈りの仕方がわからない私は見よう見まねでソーハン達の動作に倣った。


 夕方になると再びDwarkdish寺院に行ってみた。

 相変わらずの敬虔な雰囲気に躊躇したが、

「ええい!怒られたらそのときよ!」

と勇気を出して一歩踏みいる。だって、普通は信徒以外は立ち入り禁止だから。

 昼間に訪れた町の小さな寺院は、山車も祠も何もかもが銀で作られていたが、こっちはうって変わって色使いが艶やか。 そして、参拝客も多く、派手なサリーをまとったご婦人に囲まれ、さらに華やかに見える。

 とはいっても、ミーハーな雰囲気ではなく、非常に厳かで、より一層自分が場違いに感じる。

 お祈りのクライマックスが近づき、真っ正面にある神殿の扉がぱかっとひらいた。
 すると、扉の向こうから、クリシュナ神がじりじり、じりじりとせり出してきて、それに合わせて更に熱心にお祈りする人。コインを投げる人。うわ~っ。なんか、あたし、やっぱりここにいるのは場違いだ~。

 小銭をささっと投げて、そそくさと階段を降り・・・立ち去ろうとした。

 すると目の前に黄土色の制服を着た婦警さんが二人、手すりに寄りかかってだるそうに座っている。
 1人は普通のシャツにスラックスの制服。もう1人はサリーの制服である。そのダルダルで怖い婦警さんが私に向かって「上に戻れ!」と言うようなことを身振りで示す。

 「ええ?この階段って降りちゃまずかったのかな。上がる専用の階段なのか?」

 ビビって立ち止まると、サリーを着たちょっと太めのおばはん婦警がゆっくりと立ち上がり、クリシュナ神を指さしながら、なにやら私に話しかけて来る。
 その制服と、無表情な顔から、ものすごく威圧されているように感じていたが、どうも怒っているわけではなさそうだ。

 「最後までお参りして行きなさい」と言っている???。

 怒られるのかと思ってビビっていたのに(だって、顔が怒ってるんだもん)、単にお参りの仕方を教えてくれているのか・・・。ヒンディー語じゃ、まったくわからないが。

 婦警さんにびびっているうちにクリシュナは神殿に引っ込んでしまい、それを合図に人々はぞろぞろと寺院を出て行ってしまった。
 今度は、もう1人の洋服の警官(こっちは痩せてるおばさん)が近づいてきて、私にいろいろ話しかけてきた。

 「どこから来たの?マトゥラーにいつ来たの?結婚してるの?」
 インドに滞在する間、幾度となく繰り返される質問であったが、女性にこうやって話しかけられることは滅多にない。
 観光客も少ない、マトゥラーだったのもあり、サリーのおばちゃんの威圧感にびびっていたのもあり、ホッとすると共になんだか嬉しかったのを良く憶えている。


街角スナックや
宿の近くのスナック屋さん
 翌日、宿をチェックアウトし、電車の時間までソーハン達と暇つぶしをしていた。
 ソーハンの叔父に連れられてボートなどに乗り、ふと宿の方に戻ったそのとき、どう考えても日本人に見えるおじさんが1人アグラホテルの前に立っていた。

「あれ?日本の方ですか?」速攻で声をかけた。だって、私がここに来てからサドゥー以外の外人見たの初めてだったんだもん(白人のサドゥーがいた!)

 すると、そのおじさんの娘らしき女性がひとり、宿から出てきた。

「この人、1人でインドを回ってるんだってよ!」「へぇ、そうなんですかぁ」
って、言われているうちに、1人、また1人とぞろぞろ出てくる日本人。

ええええ?

 なーんと、このアグラホテル。パッケージツアーに使われていた。マジで?!
 だって、パックで使われるホテルってせいぜい中級以上でしょう? どう考えてもこの宿は安宿の部類に入る。

「マトゥラーの博物館は行きました?あそこは行っておいた方がいいですよ。 仏教発祥のガンダーラ美術の仏像とか、ここにたくさんあるんですよ。 行っておかないともったいないですよ」

 言うことまでマニアックで、インドに何度も通ってしまうマニアな旅行者御用達のパックなのかと思いきや、

「あっらぁー。女の子が1人ですごいわねぇ。ねぇ、奥さん聞いた?」「ホントにねぇ」

 なーんて言うおばちゃんまでいる。このツアーは一体どこの旅行会社が組んだんだろう?マニアックだなぁ。

 では、最後に、マトゥラーの町の様子をここから

- インド旅行記:インドの山の奥深く(ラダックはずれてスピティへ) 目次 -
プロローグ
第1話 けだるい彼との出会い
第2話 シヴァの祭りでメインバザールに行けない旅人
第3話 国民的スポーツはクリケットとカバディ
第4話 私もまだまだひよっこだな・・・。
 →【写真】オールドデリーの観光名所
第5話 マナリについたら雨だった・・・がーん
 →【余談】本当にでたインドの痴漢!ねぱり
第6話 断崖絶壁?を行く
 →【写真】インドの山道 (マナリ-サルチュ編)
第7話 自己主張もほどほどに
第8話 旅は道連れ。心は弾む。
 →【余談】インドのお札は日本製?!
第9話 そんなクリスに首ったけ
 →【写真】インドの山道 (マナリ-キー編)
第10話 風呂ナシ、飯ナシ、恥もナシ
 →【写真】カラチャクラフェスティバルのテント村
第11話 砂曼陀羅の儀式に法王現る。
第12話 ラルン、ダンカール、タボのゴンパ巡り(1)
 →【写真】ダンカールの写真館
第13話 ラルン、ダンカール、タボのゴンパ巡り(2)
第14話 ダライラマ法王見参!

第15話 幸せのオーラで世界が平和になるのだ
第16話 テント村の大道芸人
第17話 そして再び1人旅
第18話 英国調。なのに気分は温泉地
 →【余談】さらにインドの痴漢の話。今度はインド人
第19話 じじいのナンパに逃げまどうあたし
第20話 もーー、家族連れでも油断できないのか?
第21話 わんだふるアムリトサル!(その1)
 →【写真】スィクの聖地 黄金寺院
第22話 わんだふるアムリトサル!(その2)
 → 【写真】アムリトサルのローカル
第23話 何となくつなぎで寄ったデリーの1日
第24話 くりしゅなー・プレイス(その1)
第25話 くりしゅなー・プレイス(その2)
 →【写真】マトゥラーあれこれ
 →【余談】初めてインドでヒンディ映画を見た話
第26話 ナメてんのかぁ~!エアインディア!(1)
 →【写真】デリーの写真をちょこっとだけ
第27話 ナメてんのかぁ~!エアインディア!(2)
第28話 ナメてんのかぁ~!エアインディア!(3)
エピローグ

タグ:アグラホテル|インド|マトゥラー

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