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インド(スピティ編) > 第28話 ナメてんのかぁ~!エアインディア!(3)(デリー) [概要: またデリーに戻ってきているのは一体ナゼ~?] 第28話 ナメてんのかぁ~!エアインディア!(3)(デリー)
離陸してから5時間。睡眠不足の上に、機内食を食べていたため、うとうととしかかったそのとき、ポーン ・・・忌まわしき合図再び。 「まさかねぇ・・・。」 この音が鳴ると、おとといの忌まわしき記憶が蘇る。 「只今中国政府より、中国の昆明上空の飛行を拒否されました。 他の飛行ルートを探してみましたが、依然見つからず、当機は再びデリーに戻ります」 ・・・・なんだそれは~~~!! 機内のあちこちから失笑が漏れる。 特にインド人が「けっ。どうせこんな事だろうと思ったぜ!」とかなんとか言っている。 そして、機内アナウンスが終わるなり、スッチーはビールを配布に回りはじめた。笑うしかない(笑) 「あのー。インドに戻るってどういうことですか?日本には戻れないの?」 前の座席の女性が日本人スッチーに質問している。 「機長が日本大使館に連絡を入れて、みなさんを日本に迅速に輸送するようにインド側に交渉して貰ってます。最善の処置をしておりますので、すみませんが、連絡が入るまでお待ちください」 「あなたねぇ、それをみんなに説明しなさいよ!ただデリーに戻りますじゃなくて、ちゃんと機内にいる全員が納得するようにアナウンスしなさい!」 怒り出す隣のおじさん。 「そうですね、すみません」と再びアナウンスを入れていた。 そして、その直後、インド人スッチーから英語で業務連絡が入る。 「日本人スチュワーデス、日本人スチュワーデス。大至急ファーストクラスまで来なさい」 ああああ、かわいそうに。日本語が出来る彼女は、この飛行機の苦情を1人で引き受けなければならないのだ。 ファーストクラスなんて、乗っているのお偉いさんだろうし、こっぴどくしかられるんだろうなぁ。 デリーの空港に戻って来た私は、速攻で仕事中の上司に電話を入れた。 「・・・それでですねぇ、さらに中国上空の飛行を拒否されたそうでして、またデリーに戻っちゃったんです」 おとといからの顛末をひとしきり説明すると、受話器の向こうからは聞こえたのは笑い声とこの台詞。 「でも、飛ばなくて良かったじゃない。飛んでたら落ちたかもよ(笑)」 つくづく、自分は職場に恵まれていると思う。 (ちなみに、先に出てきたお兄さんは上司に冷たく「ふーん」と言われ電話を切られたそうだ・・・(T-T)) 次の問題は機械的なことではなく、飛行ルートと飛行時間である。 給油を済ませればすぐに成田まで飛べるハズだが、今飛ぶと日本到着時間が夜間になり、着陸不可能である。 だから、今度は日本到着時間が早朝になるようにここで時間調整をしなければならないとキタ。 先ほどスチュワーデスさんがゆっていたように、空港には日本大使館の職員が来ており、状況を説明していった。 「今日の夜9時くらいにさっきの飛行機で日本に向けて飛びます。 機内食はもう出せないから食べたい人は空港のレストランで食べてください。勿論、無料です。」 「ちなみに、機長以下乗務員はここでみんな交代しますが、日本人のスチュワーデスさんだけは残ります。 インド人クルーは"時間外勤務はしない"って帰って行きました」 ・・・そりゃー、飛行機の整備不良はクルーのせいじゃないですよー。 でも、その理由があんまりだ。時間外勤務だからじゃなくて、「疲労が溜まると危険だから」とか他の理由を言えばいいのにねぇ・・・ でも、日本人は代わりがいないモノねぇ。大変だなぁ。外資系勤務って。 ・・・スチュワーデスを希望しているみなさんは考え直した方がいいカモ。
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