第1話 冬のデリーはなんだか胡散臭い(ニューデリー)
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【クリスマスライブ】
実はカオサンだ。
おっさんボーカルが熱唱中。
右端のタイのおじさんの踊りがずれてておもろい。
それにしても、タイも娯楽が増えたよね。
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今年このインディラガンディー国際空港に降り立つのは一体何回目だろうか?夏にエアインディアの機体故障で何度も空港に戻されたお陰で、成田空港よりも細部が鮮明に思い出せる。
今回は全日空だ。久々の日系だ!しかも初めてビジネスに乗れて少々浮かれ気味。バカか?(この辺がやはり庶民・・・)
空港から出ると、いつものようにニューデリーの安宿街メインバザールに向かった。
そして、メインバザールに着いてからもいつものようにバックパックをかついで通りをぶらついていたのだが、
なーんか違う。夏に来たときよりも何となくすさんだ雰囲気なのだ。
まず第一に、夏に比べて圧倒的に旅人が少ない。
外国人に出会ったのは数人の西洋人だけで、あれだけ集団で通りを闊歩していた韓国人や日本人とは全く出会わない(勿論、多少はいたとは思う)。外人の多く集まる通りは外人がいないとなんとなくもの寂しい。
実はクリスマスの今日、ここいらにたむろしていた外人はこぞってゴアなどにバカンスに行ったらしい。
第二に、夜の町が異様に暗い。
日本やバンコクの様なネオンきらびやかなのがむしろ異常なのかもしれないが、ただでさえ街灯の明かりが弱いのに停電でもしようものなら、通り沿いの店の主がディーゼルエンジンを使った自家発電機を店先で作動させるため、さらに空気がよどんで余計に胡散臭さが増長される。
そして第三に、インド男は服装がものすごく地味なんである。
せっかく肌の色が小麦色で健康的に見えるというのに、暗い地味な服装だとその色が映えない。
夏の明るい太陽の下や、半袖シャツの場合はさわやかでとてもいい男に見えたりする人も、ダークグレーや黒っぽいセーターなんかを着ちゃうととっても地味でなんだかこっちの気分まで沈む。
たぶん、この第三の理由がわたしにとって一番しっくりこない。
「インドは暑い国」っていうイメージを持つ外国人は多いと思うが、
北インドは冷え込むとは聞いていたが、私もまた日本よりは暑いだろうと勝手に思いこんでいた。寒いのが大嫌いな自分が、結局寒いところに来てるから自分の都合で勝手に盛り下がっているのだ。
インドに冬というイメージはなんだか似合わない。
だから、ブルーグレーなんかの地味~なセーターを着て欲しくないんだよ~。
夏には快適だった安宿もすこぶる居心地が悪い。
ホットシャワーがちゃんと出ないと文句を言ったところで、簡単に直して貰えるわけでもなく、
ぬるいシャワーで耐えなければならなかったりする。
荷物は常に最小限。当然と言えば当然としてドライヤーなんて持ち歩かない。
髪が長かったりする人は風邪を引くこと請け合い。
そして、夏は冷房があることを売りにしている宿も、暖房はなかったりする。
ブランケットを何枚も要求しなければ寒くて寝ていられない。
私は日本を出るときに寒さをこらえて、若干薄着をしてきた。
冷えるのは自宅から成田空港までの間だけだと思っていたのである。
しかし、この時期に北インドに入る人はそんなことする必要は全くない。
昼間はシャツ1枚でも平気なくらいに気温が上がるが、夜は摂氏1度くらいまで下がる。
つまりそれって夜から朝方にかけては、この時期の東京より寒いって事よ。
厚手のジャケットがなければマジで凍えます。夜もTシャツ一枚じゃ寒くて眠れないっすよ。
いろいろと理屈を並べ立てたが、とにかく、このままデリーにいるのはイヤだった。
寒い!少しでも暖かいところに行きたい。
そのためには南に下らねばならない。私のこの休みの日程で行って戻ってこれる場所は・・・。
「Diuに行ったら?」
Diuというのはグジャラート州の南端にある小さな港町である。
だいぶ南に下がるし、何てったってビーチだし、ここよりは暖かそうだ。周辺の街もそこそこ面白そうである。
よし、今回の旅はグジャラートに決めた。グジャラートでジャイナ教に触れるツアーと行こう。
早速、グジャラート州にある都市、アマダバードまでの飛行機を手配したが、早朝4時に起きて空港に行くのは拷問の様だった。
ああ、寒い。