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  [概要: ジュナーガルからパリタナまで列車で行ってみました。]

 第7話 ローカル列車でごとごとたび(ジュナーガル-パリタナ-アマダバード)

サンサールチャクラ 【サンサールチャクラ】
ジュナーガルの名もないヒンドゥ寺院にあったチャクラ。
シヴァ神の周りに人生が13に分けられ描かれている。
男女が出会い、子を設ける。子は成長し、学び、仕事に就き、結婚する。 やがて孫が生まれ、家族と幸せな老後を送るが、亡くなって火葬される。
サンサールは「輪廻」、チャクラというのはサンスクリット語で「車輪」と言う意味。つまりこれは輪廻転生を意味するんでしょう。

 昨晩はレストランの地味な食事にいささか不満を漏らした私だが(うまいっていっていたくせに~)、その後も相当地味だったジュナーガルの年越し。

 日本にいると年末年始ってすごい。
 テレビは大晦日特番を組み、各局とも人気タレントを起用しての視聴率獲得合戦。 そして誰もが知ってる定番番組、レコ大、紅白、行く年来る年!
 最近は視聴率も落ちつつあるが、それでも大晦日と言えばこれらである。

 ジュナーガルでの大晦日。ベジタリアンのパンジャブごはんから帰った私はテレビをつけてみた。
 がちゃがちゃと一通りチャンネルを回したが、映画とかニュースとかMTVとかを普通にやっていて、大晦日を感じさせるような雰囲気はない。

 唯一の例外はインドの有名俳優アミターブ・バッチャン氏が司会をしているクイズ番組「Koun Banega Carorpati」(←誰がなるのか千万長者という意味だそうです)が大晦日特番を組んでいたことくらい。

 これは、日本ではみのもんたが司会をしている「クイズミリオネア」と同じ企画の番組で、「ミリオネアと比べるとは不届き千万!」と言い切られるくらいとてもハイグレードな番組らしい(ヒンディー語を解さないし、インド映画もよく知らん私には似たようなものですが)
「同時期に似たようなクイズ番組が始まったけど、これだけが残ったんだよ」

とインド人もやたらと自慢していた。

 とにかくこの司会者が偉大なる人物で、この司会者あっての高視聴率番組らしい。
 平日のゴールデンタイムに週4日も放送されるというだけでもすごい。 アニメの再放送顔負けである。(収録大変だろうなぁ)

 ちなみに音声はヒンディー語だけど字幕部分は英語だ。

 話が逸れた。で、なにが特番かというと、放送時間がほんのチョビッとだけのびて、クイズに挑戦するのが有名映画俳優達だった。ただそれだけである。日本の場合も番組改編の時期にやりますよねぇ。

 ちなみに、シャールクカーンの出はかなり最後のほうまで引っ張っていた。やはり、人気モノらしい。

 「Koun Banega Carorpati」の大晦日特番も滞りなく終わり、番組はインド映画に変わった。

 そして0時になる1分前になると、画面は唐突に時計に切り替わった。
 画面イッパイに表示されたアナログ時計。秒針だけがチクタクと時を刻む(音はしない)。
 「ポーン」と言う音と共に0時になると、ひゅるるる~バババッンと打ち上げ花火の映像がはじけ、「HAPPY NEW YEAR」の字幕。
 「おお~、新年だなぁ」と思った直後にあっさりと番組は元のヒンディ映画に戻った。

 こ、これだけ?

 ふと窓の外に耳を傾けてみたが、物音一つ聞こえない。0時に何発か花火が上がった音がしていたが、それだけ。耳に入ってくるのは部屋の中のテレビから漏れるヒンディー語のみ。

 やっぱり、ジミだ。


 さてされ、年越しで夜更かししていたのもつかの間、新年早々パリタナに向かうべく、夜明け前にフロントの係員をたたき起こし宿をチェックアウトした。

 駅までは、オートリクシャを捕まえた。
 リキシャワーラーは暖かいジャケットを買うことは出来ないのか、寒さしのぎにブランケットを体に巻き付けて運転している。彼の背中を見ているこっちも凍えそうだ。
 彼は勝手に道を間違えて、遠回りした分の料金を上乗せ請求したが、文句を言う気にもなれずそのまま言い値で払った。インドではガソリン代が高いんだし、この寒さのなか客待ちしているのはとても辛かろう。早朝料金を上乗せしてあげるくらいは構わない。

 列車の出発数分前に駅構内に滑り込むと、ある程度予想はしていたモノの切符売り場の大行列をみてしばし呆然とした。
 6時発の列車を逃すと次は午後4時である(バスはもっとたくさんある)。何が何でもすぐに切符を手に入れなければならない。

 どうしたもんかと立ちつくしていると、1人のインド人の女の子が当然の様に列を無視して窓口に向かっていった。

 あ、そっか。女は割り込みオッケーなんだった!

 女が1人で外国を旅する時は男のそれよりもリスクが高くなる。
 襲うにしても力でねじ伏せるのは簡単だし、何よりも痴漢や性的暴行を受ける確率は男よりも高い(男だからと言って安心してはいけないよ(笑))。旅の時は、男のほうが断然らくちんである。
 そして、アジアは男尊女卑な国が多いが、インドはことさらその傾向が強い。
 でも、「女のくせに!」と言われることにむかつく前に、郷に入れば郷に従え。 旅の時はそういう気質を逆手に取ってしまうと便利である。
 周りの男が揃いも揃って「女は男が守ってやるモノ」と当然の様に考えるからあらゆる場面で優遇される。社会的弱者な分だけ、女はかなりワガママが許されるんである。
列車
撮ったのは私じゃないもーん。
網棚
網棚も快適。空いてたし。

 例えば、この場合は横入りしても文句一つ言われない。
 押し合いへし合いもがいている男を後目に、係員に向かって大きな声で行き先を告げると、 窓口に向かって突き出る無数の男の手を押しのけてまで、私に先に切符を売ってくれるんである。

 女だけの旅だけでなく、女連れの旅人もこの手を使えば楽。彼女に切符を買って貰いましょう。


 さてさて、ジュナーガルからパリタナまでは直通の列車はない。
 ジュナーガルを出たときは「元旦の朝っぱらからこんでんなー」と思っていたのに、田舎に向かっているからか、乗り継ぎを繰り返すウチにどんどん乗客が減っていった。

 一応、ジュナーガルでバウナガルという駅までの切符を買ったのだが、「パリタナならソンガルで降りたほうが早い」という駅員の助言に従って、ソンガルで下車。 パリタナにはソンガルからバスかリキシャで行くことになる。

 いろいろと列車を乗り継ぐウチにワケわからなくなるが、「Junagarh→Jeteiser→Della→Songarh」と乗り継ぐと行けるので、憶えておくと良いでしょう。

列車
グジャラートで見れる風景はみんなこんなだ。
 そう言えば、生まれて初めて初日の出というものを拝んだが(寒いのが嫌いなのでわざわざ早起きして日の出を見に行く気力がない)、それはグジャラートの乾いた農地からのご来光であった。

 ちまたで「21世紀初の日の出をエジプトで!」とか「アンコールワットで!」とかいろんなパッケージツアーが売り出されていたことを考えると、やっぱりジミなのかなぁ?

 では、なんの変哲もないけどパリタナの写真はここから


- インド旅行記:なんとなくグジャラート 目次 -
プロローグ
第1話 冬のデリーはなんだか胡散臭い
第2話 埃と排ガスとノイズの町
 →「アマダバードの名所」
第3話 何処にでもいるやり手ばばあ
第4話 彼女が水着に着替えたら?
 →「ディーヴの日常」
第5話 インドは広いな大きいな

第6話 ジミ~な年越し
 →「わりと充実?ジュナーガルの1日」
第7話 ローカル列車でごとごとたび
 →「聖なる山シャトルンジャヤのしょぼい写真」
第8話 ローカルバスでごとごとたび
 →「色気よりも食い気という言葉は私のためにある」
第9話 切符の買い方指南(裏技)
エピローグ

タグ:インド|ジュナーガル|パリタナ|ローカル列車

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