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インド(グジャラート編) > 第8話 ローカルバスでごとごとたび(アマダバード、バローダ) [概要: ローカルバスって土地の人間模様や様子が見えて面白い。] 第8話 ローカルバスでごとごとたび(アマダバード、バローダ)
シャトルンジャヤ山の麓には巡礼者用のダラムサラがたくさんある。 私は山に登る前、その中の一つのダラムサラにザックを預かって貰っていた。 西洋人バックパッカーの中にはザックを背負って山登りをしている強者がいたが、そんなに頑張らなくても良さそうなモノだが。しかし、彼は荷物を持たない私よりも登るスピードはだんぜん速かった。 ダラムサラの中にはもしかしたら外国人も泊めてくれるところがあったのかもしれないが、そこまでずーずーしくもなれず、ザックを受け取ると、ちょうど山の麓に待機していたアマダバード行きのローカルバスに乗り込んだ。もはやパリタナに留まる理由などない。 パリタナからアマダバードまではローカルバスで5時間ほどである。 ローカルバスで長距離移動する人はあまりいないから休憩は滅多にないのだが、さすがに長距離なことと、夕食時間にさしかかるため、3時間程で通り沿いのダーバで食事休憩になった。 食事をしながらバスを見やると、大勢の人間がバスに乗り込もうとしているのが目に入った。 身なりから察するに、どうやら肉体労働者の様である。 一日の仕事を終え、みんなで帰宅するところらしい。 食事を終え、再びバスに乗り込むと、私の席はその肉体労働者で囲まれていた。 そういえば、ここに来るまでにほとんどの乗客が下車していたため、バスの後方2/3はほぼ全て空席だったのだ。 「あーあー。せっかくさっきまで3人席を陣取って寝ていられたのに~」 ちょっと残念。インドのローカルバスは1人分の座席幅が狭いのだ。 でかい西洋人はまるで幼稚園バスに乗り込んでいる大人である。 運転手の腹ごしらえと休憩が終わるとバスは再び走り出した。ときどきバスは停車し、お客を乗せていく。 パリタナで満席だったバスは半分の距離を走る間にほとんどの乗客を降ろしたが、今度はアマダバードに向かう人々でほぼ満席になってきた。(それにしても運転手大変だよなぁ。州営だろうし、給料も安かろう・・・) 新たにバスに乗りこんできた人は、後方の席に座ろうとして必ずといっていいほど後ろを見やる。 すると、明らかに顔をしかめて、そそくさと前のほうの座席に座ってしまうのだ。 次に乗ってきた人も、その次に乗ってきた人も、みんな同じ態度をとる。 そのうちに、バスの前方だけが人でぎゅうぎゅうに埋め尽くされてしまった。 後ろのほうは3人席に2人とか、明らかに余裕があるというのに・・・。 彼らは後部座席に座っている肉体労働者に対する嫌悪感を隠そうとは思っていない。 そのあからさまな態度を見ていて、なんだかあまりよい気分はしなかった。 しかし、よく考えてみると、自分も同じだと気が付いた。 日本で路上生活をしている人を見ると同じ目を向けているではないか。 目を合わさないように、そそくさとその場を通り過ぎているではないか。 あからさまに「関わりたくない」という態度をしているではないか。 なんだかまるで鏡を見ているようでいたたまれない気持ちになってしまった。 ところで、この旅の始めにアマダバードに立ち寄った時、暇に任せて宿を探してあった。 駅前にある24時間制のホテルである。 24時間制というのは、チェックアウトの時間がチェックインから24時間後の宿のことをいう。 夕方に寝台列車で移動しなければならないような場合にとても便利で、私はこのシステムがとても気に入っている。今日みたいに夜遅くに着いたときは、翌日絶対に遅起きだからだ。 だいたい、日本の旅館の10時チェックアウトなんていうのはどうにかして欲しい。 旅はくつろぎに来るモノなのだから、帰り時間をせかさないで貰いたい。 食事の時間だのなんだの、大きなお世話である。好きにさせてくれ!(だから日本では好んでホテルを利用します) アマダバードのバススタンドにたどり着いたのは夜の10時を回っていた。 すぐさま上記のホテルに直行し、寝る。考えてみたら今日は日の出を見たくらい早起きをしていた。 寝る! お休みなさい。
では、アマダバードとバローダの少ない写真をここから。 マハラジャ屋敷は撮影禁止なので食べ物の写真しかありませぬ。
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