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インドとフンザ編 > 第1話 相変わらずワルはワル。(その1)(デリー) [概要: 駅前の悪質代理店のにいやんにであう。] 第1話 相変わらずワルはワル。(その1)(デリー)
さて、5度目のインドは、またデリーからの入国。 「飽きもせずによくもまあ」なんて思われそうだが、パキスタンへの国境を越えるにはやはりデリーが最適。 「最初からパキスタンに入国しろよ」と思ってるアナタ!国境を越えて、スタンプをもう一つ貰うことに、ロマンがあるのだよ。(←やや誇張)私にとっては、どこかに何かを見に行くことではなく、どこにどういう過程で行くかが一番大事で、だからわざわざインドに入国なのである。 「ほら、ユーラシア横断して、帰りはシルクロードかなって」な~んて言い訳してたが、お隣のバングラディッシュはおろか、ミャンマーや、ラオスやベトナムにも行ったことがないことには、この際触れないで貰いたい。 デリーでは相変わらず、パハールガンジに宿を定めた。 たまには南デリーに拠点を移し、ハウズカースやゴータムナガルなど、ニューリッチの住む界隈に身を置いてみたいのだが、利便性を考えるとパハールガンジに勝てるところはない。 どんなに奥まった宿に宿泊しようと、15分も歩けば駅にたどりつくし、コンノートプレースだって歩いて15分ほどだし、両替も買い物もレストランだって何でもそろっている。 それでいて、ちっとも西洋化されず、あくまでもインドの商店街の顔を保っているところが嬉しい。 経験からいうと、両替レートはアメックスやトーマスクックが一番良く、次がメインバザールのBaghpatiaTradingCo.Pud.Ltd。 さて、インドからパキスタンに向かうためには、まずデリーからアムリトサルまで列車で向かう。 そこでバスを拾って、アタリという町へ行き、さらに国境まで2キロほどを歩く必要がある。 国境の閉まる時間は、午後5時。1分でも時間を過ぎると無情にもあっさり追い返される。 今回のパキスタン訪問はたったの2週間のリミット付きで、だから、デリーから一日で国境を越えてしまうために、朝一の最速列車「シャタブディエクスプレス」のチケットをとりに行くことにした。 この列車、去年は高いってことで、あっさり諦めたんだけどね~。 早速、デリー駅二階にある外国人旅行者専用の予約オフィスに向かった。ここではインド政府が、外国人旅行者用に確保してあるチケットを取り扱っていて、インド全土の列車のチケットを予約することができる。 係員もガイジン慣れしてるし、周りもガイジンばかりなので、とても気楽。混んでるのがうざいけども。 ちなみに、外国人の旅行者専用なので、インドに居住している外国人はここでチケット買えない。インド人用の予約オフィスに行くか、旅行代理店に頼まないとだめです。 旅行者も旅行者だと言うことを証明するために、ツーリストビザを提示する必要がありますんで。
って、ここまでは良いのだけども・・・。 うるさい客引きを無視しつつ駅の構内にたどりつくと、親切そうに装った兄ちゃんが声をかけてきた。 「ツーリストビューローに行くんだろ?向こうに移転したんだよ」 そういいながら、彼は向かって右側にある階段を指さす。 ニューデリー駅のパハールガンジ側の出入り口は、言ってみれば西口ってところか。 その西口に向かって右側の階段はホームに直接入る歩道橋の階段(隣にエスカレーターが併設されてるけど、ホームに降りるのは階段のみ。意味なし)で、向かって左にある駅構内に入ってすぐにある階段が、ツーリストビューローに行く階段。さらに左の切符売り場を抜けると、もいっこ、ホームに入る階段がある。 ・・・こいつ、何を企んでるんだ? 絶対にこの兄ちゃんの言ってることは嘘だ。・・・だけど、ひょっとして、1年経つし、オフィス増築してたりするかしらん? 実際、 Tourist Infomation→ なんていう看板が目の前にあることだし、ちょっと、確かめに行ってみることにした。 (勿論、 ↑International Tourist Bureau って看板もあったはず・・・) そいつは、さりげなーーく階段の下まで案内し、「この階段を上がったところにあるよ」なーんてぬかす。そしてそこで、あえてついてきたりせずに「じゃ!」と立ち去るのがポイント。あくまでも単なる親切な青年を装っている。 とりあえず、「切符持ってないのにここ入っていいのかねぇ・・・」と思いつつ、階段を上がってみると、 「エクスキューズミー、マダム?切符を拝見!」 と、明らかに駅員ではない風体の男が駅員のフリをして切符のチェックをしていた。しかも他の客には目もくれず、まっすぐに私だけを見てるんですけど・・・。 来たね、来たね。インドっぽくなってきたね(笑) 「ああ、まだ切符買ってないんですわ。ちょっと来てみただけ」(←とりあえず、普通に受け答え) 「外国人用のチケット予約オフィスだろ?あれは、ここの2Fから、道路の向こう側に移転したんだよ。ほら、ナンもないだろ? (当たり前だよ。ホームに入る階段なんだから) そこのエスカレーターを降りて、道路の向こうの建物の2Fだよ。」 ニューデリー駅前の通り向こうの建物と言えば、旅行者の間でむちゃくちゃ有名な悪質旅行代理店の巣窟である。ここと、ゴールマーケットはもっともヤバイ地域だ(ゴールマーケットはコンノートプレースの西)。 駅構内で張っていて、ツーリストビューローに行くガイジン邪魔するヤツがいるという話は聞いていたが、最近は力ずくではなく頭を使ってるようだ。 だって、初めての人は騙されるかもしれないよ。 ガイドブックには駅の2Fにあるって書いてあるだけだもん。確かにここ2Fだし。 「はい、はい、わかった。じゃーねー」 手口の巧妙さに納得したところでエスカレーターを降り、元の入り口に戻ろうとすると、イカサマ駅員は慌てて追いかけてきた。 「だから、あっちだって、あっち!ほら、ついてきなよ」 もし、君が本当に駅員だったら、仕事をさぼって外国人の誘導なんてできないっちゅーに。 その時点でだめです。バレバレです。 しかしまあ、こんな効率の悪い手で人を騙しているところを見ると、引っかかった場合は、相当むしり取られるんだろうなぁ・・・。気をつけましょう。皆さん。
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