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インドとフンザ編 > 第2話 相変わらずワルはワル。(その2)(デリー) [概要: 性悪インド人と手を組む日本人スズキさん登場。 ] 第2話 相変わらずワルはワル。(その2)(デリー)
無事にチケットの手配を済ませ、パハールガンジに戻った。 「いやぁ、駅前の旅行代理店の客引き?アレに初めて会っちゃったよ」 「アレは、だめです。ほら地球の歩き方にも書いてあるよ!ちゃんと読んでないのか?なんで日本人は知ってても騙されるの?!」 そんなこと言われてもなぁ・・・。海外旅行って浮き足立ってるからああいうのにも騙されるモノなんだよ。 「もし、本当に親切な人だったら・・・」って、考えちゃったりするんです! って、こんなこと考えるのって日本人くらいらしいが・・・。 そんな奴らのお小言をテキトーに受け流しつつ、情報ノートを開く。 情報ノートとは、世界各地の旅人のたまり場においてある1冊のノートで、「○○というお店が美味しい!」とか「×月×日にどこそこへの国境が開いた」とか、ガイドブックにはない旬の情報が得られたりする。 とはいえ、最近ではインターネットによる情報交換が主流になりつつあり、書く旅人が減ってきているようだが。 最近、インドの情報ノートに書かれていることはだいたいこんなところである。
ええと、コレ、情報ノートなんですけど・・・。 まあ、根も葉もないことを書かれたインド人の方も、慣れているのか、ちっとも気にしていないが。 「何が書いてあるのかわかってるけど、それが嘘でも、破いたら本当だと思われる」 (↑簡単な日本語読める上に、そういうヤツの書く文章は漢字が少ない・・・。) だから、ノートにわざわざページが振ってあったのか。ページが飛んでたら破ったってことになるから。頭いいなぁ。 で、今回、ちょうど学生の夏休みシーズンに合わせたように、初インドの学生をねらったワルが出没していた。 この夏のワルは、さわやかを装った白いポロシャツにスラックス姿で、めがねをかけた中年親父、自称スズキさん。こいつが、コンノートプレース周辺に出没するという。 コンノートプレースは、真ん中にある公園を中心として、同心円上に広がるショッピングアーケード。入り口にガードマンがいるような高級店ばかりで、あまり興味はないのだが、航空会社、空港行きリムジンバスチケット売り場、ITDC(インド観光開発公団)などがあり、旅行者にとって必須のポイントである。 (ちなみに、地下にはパリカバザールがあり、値段も品揃えも庶民向け) が、このコンノートプレイス。同心円上なので、方向音痴の人はあっという間に自分がどこにいるのかわからなくなる。 ガイドブックを見ながらおろおろしていると、「リムジンバスだろ?こっちだ!」とか、「インディアンエアライン?」とか、どこからともなく、男が現れ(そういえば、だいたいこの手の輩って男だな)、ついて行ってみれば、旅行代理店だったり、土産物屋だったり、嫌気がさして無視をしても「今度はちゃんと教えるから」とつきまとって離れない。 (誰一人、本当のことを教えてくれないっていうのも、ある意味スゴイ。) 「はああああ・・・・インドってなんて疲れるところなの?もうっ、ほおっておいてっっ」 途方に暮れて立ちつくしているところに現れるのが、スズキさんなのである。 「日本の方ですか? 学生さん? いやぁ、インドに長いと日本語が懐かしくてねぇ」 さんざん、インド人に振り回された後での日本語!しかも、とても小綺麗な上に、まじめそう! ほっとして、今までの顛末を語り、愚痴をさんざんと聞いて貰い、あっという間にうち解けてしまうと言う。まさにマジック!! 「日本にも悪いヤツはいるでしょう?インド人も彼らみたいな人ばかりじゃないんだよ。」 「そうだ!飛行機のチケットを取るって言ってたね。ボクが信頼してる旅行会社を紹介してあげるよ」 日本の会社のインド支店で働いているばりばりのサラリーマンが、真っ昼間からコンノートプレースをうろうろしているという時点でおかしいと思わないといけない。君のお父さんだって、日本で忙しいだろう? しかし、その前にさんざんインド人に振り回されている彼女にしてみたら、彼は既に信用できる人間なのである。日本人の心理を匠に利用した技だなぁ、こりゃ。 で、結局、連れて行かれたところは、カシミール人の経営する悪質旅行代理店で、あっという間に高額のツアーを組まされ、しかもカシミールではゲストハウスに軟禁状態。隙をついて逃げ出して来たとのことである。 また、カシミール人かぁ。だんだんと彼らの手口も手が込んでくるよなぁ。 私は今回、スズキさんにはお目にかかれなかったが、とりあえず、純粋そうな学生をターゲットにしているみたいだったので、どこから見ても学生ではない私は声をかけてもらえなかったかもしれぬ(笑) 「こいつには気をつけろ!」って記載がたっくさんあったので、いろんな人が被害にあったのでしょう。 あとは、パハールガンジの「猿岩石旅行社」の話題が多かったかな。 この旅行代理店は、フレッシュジュース屋の奥にオフィスがあり、猿岩石旅行社とガラスに日本語で書いてあるそうだ。 仕事は適当だし、文句を言えば逆ギレするし、エロ話ばっかりするし、「絶対に行くな!」とのこと。とにかく日本語がものすごく上手いので、いいように言いくるめられてしまうのだそうだ。 「なんでチケットの手配とかテキトーに仕事してるくせに、そこにオフィスを構えていられるわけ?」 パハールガンジはガイジンが集まる通りなので、オフィスのレンタル料が高いのである。 「ああ、あいつはガイジンにガンジャ売ってんの」 なっ、なるほど。旅行代理店は仮の姿か。たまたまそんなヤツにチケット頼んじゃたとは運が悪かったね・・・。 「絶対に行っちゃだめだよ!」 そうやって、忠告はしてくれるけども、けして、悪い奴らを追い出そうとしたり、とがめたりはしない。 他人は他人、自分は自分っていうか、たぶん、とばっちりを避けてるんだろうけども、ちょっと理解できないなぁ。 まあ、猿岩石旅行社のドルジ(という名前のチベット人がやっている)にしてみたら、こういう正攻法でやってるヤツは邪魔だろうし。 また、今年もインドで泣いている人がたくさんいるのであろう(手口は変わっているだろうけど)。 現在は、コンノートはメトロ工事に入ってるので、彼らがどこに仕事場所を移動したかが気になるところである。 ちなみに、初めてコンノートの近くを歩いたとき、「ジャパニ?」と声をかけられたものだが、そして、その後に「コリアン?」と続くのも普通だが、この前はなんと、「アーユーインディアン?」と聞かれて思わず反応しそうになった。 上手いかも。「え?日本人ですけど?」って答えちゃうよなぁ。 ちらりと顔を見ると・・・ナジールに似ていた気がするが、思い出を汚すのもナンなので、声をかけずにおいた。 奴らも健在かねぇ? ところで、チャンドニーチョウクの当たりをうろうろしたりしてるので、それらの写真はここから。
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