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インドとフンザ編 > 第3話 やっぱり、アムリトサルが好き。(デリー-アムリトサル) [概要: やっぱりアムリトサルはいい人が多くて和む~♪] 第3話 やっぱり、アムリトサルが好き。(デリー-アムリトサル)
朝、7時過ぎ。ニューデリー発、アムリトサル行きのシャタブディエクスプレスに乗った。 あちこちで書いているが、シャタブディは比較的近距離の都市間を最速で結ぶ特急列車であり、この列車に乗るとアムリトサルには13時に着く。(予定) 他にはアムリトサル行きの特急と言えば、6時50分発のシャネパンジャーブ号があるのだが、コレに乗るとアムリトサル着が14時を過ぎてしまうのだ。 値段はシャタブディの半額だけど、国境の閉まる時間は17時だけど、インドで冒険すると後で必ずしっぺ返しが来るので、保険と思ってシャタブディにした。ご飯も付くことだし。 車内に入ると、私の席には何故かばあさんが座っていた。 「あの、そこ私の席なんですけど・・・」 すると、その息子らしきおっさんが、開いている席を指さし「こっちに座ってよ」なーんてぬかしやがる。一応、お母さんと隣にはなっているが、間に通路があるのが気に入らないらしい。 私、インド人のこう言うところが嫌い。 あとで、「連れなんですけど、席を代わってもらえませんか?」って言われようモノなら「いいですよ」と快く譲るのだが、最初から人の席に堂々と座って、文句を言われなきゃそれまでって態度が気にくわない。 って、こんなこと言ってたらインドの列車には乗れませんが(笑) 「イヤです。私は窓側が好きなんです!」 ホントは通路側が好きなのだけど、きっぱりと断った。子供っぽいなぁ。 さてさて。 停車駅が少ないこの列車は、降りる人はいても、途中で乗ってくる人はほとんどいなかった。 アムリトサルまであと1駅と言うところまで来ると、広い車内には私を含め数人だけとなり、数列後ろに座っているおじさまが声をかけてきた。 「君は日本人かね?私も仕事で日本に行ったことあるよ。いやぁ、良い国だ」 彼は、インド旅行のアレンジのようなことをしている様で、とても立派な会社のパンフレットを取り出して、 いろいろと語り始めた。日本には、プライベートでも行ったことがあるらしい。 パンフレットは英語だったので、細かいことはあまりよくわからなかったが、ヘリの写真やどこかの国の要人と握手している写真が載っているあたり、かなり大きな代理店らしい。パハールガンジやコンノート周辺でバックパッカーを相手にしているちょさいところとは訳が違う。個人旅行者を相手にしてくれるようなところではなさそうだ。 「そうか、そうか。シャタブディに乗ると、こういうインド人にも出会っちゃうか。」 日本人の客慣れしていて、しかも親日的なので、話す英語がとてもわかりやすい。結局、そのままアムリトサルまで相手をして貰っていた。 アムリトサルの駅に降り立つと、タクシードライバーがちょろちょろと寄ってくる。 「マダム!ボーダー?350ルピー」 黙りを決め込むとどんどん値段が下がる。350ルピーってのも他の都市に比べたらそれほどボってはいない値段だ。 「確かパキスタンに行くって言っていたね。このドライバーが350ルピーと言ってるが・・・」 「ええ、これからすぐにパキスタンに向かいます。でも、タクシーは高いのでバスで行こうと思うんです」 国境までバスではたったの12ルピー。ここでタクシーを使うのなら、シャタブディなんかでは来ないのだ。 「そうか、国境までの行き方はちゃんとわかってるんだね?タクシーじゃなくても平気かね」 「大丈夫ですよ。ちゃんと調べてあるし、時間もまだあります。」 「じゃあ、エージェントが私を迎えに来てるはずだからバスターミナルまで送ってあげよう。おいで」 前回のアムリトサル入りの教訓から、自分でサイクルリキシャを拾おうと思っていたのだが、このおじさんはとてもいい人そうだ。うさんくささが全くない。だから、そのまま一緒に出口に向かった。 出口付近に来ると、目の前に真っ赤なノースリーブのシャツに黒いパンツ姿の女性が立っているのが目に入った。ショートヘアーがとても似合うゴージャスな美人で、キャリアウーマンって感じでめちゃかっちょいい! その女性はおじさまを見つけると、自然な所作でサングラスをはずしにっこりと笑いかけた。 ひょえーー、映画みたいだなぁ。 その横で、この薄汚れたバックパックを背負った私は一体・・・。おじさんもよく、私を相手してくれたものだ。 (でも、おじさんは、その辺にいる普通の人っぽい格好だったのよ。ブリーフケースは持ってたけど) おじさんのアムリトサル出張のスケジュール確認が一通り終わると、 「その前に、この日本人のお嬢さんをバスターミナルまで送って行ってくれないか」 などという話になり、列車の到着も遅れたというのに、さらに予定外の小娘が加わることになり(でも、きっと、この美人のおねーさんの方が私より年下だと思う)、「ますます予定が狂うじゃないの!」って感じでキッとかにらまれたらどうしよう・・・なんてどきどきしたが、返ってきたのはこぼれんばかりのものすごい笑顔。 「勿論、それくらいおやすいご用よ」 (←インドでよくあるノープロブレムという言葉は出なかった) と、右手を差し出された。
靴が、洋服が汚れたんじゃないか、仕事の時間は大丈夫なのか、こっちがおろおろと狼狽えてしまったが、ここは素直に親切を受け取るところだ。(・・・とっくに受け取ってるよ) バスまで案内してもらい、握手でもって二人と別れる。当たり前だけど、インドにもいい人はたくさんいるんだから。アムリトサルは、特に感じがいい町だと思う。 デリーで日本人を騙そうってヤツにばかり会ったから、特に感激~。 今度、日本で外国人が困っていたら、絶対に助けてあげよう。そう思ったひとときでした。 それでは、あまりたいした写真はないが、国境付近の様子はここからどうぞ。
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