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  [概要: イスラム国家初体験!女性はどこにいった~?]

 第6話 町を歩けば、男にあたる。(ラワルピンディ)

お祈り用ジュータン イスラム国家は生まれて初めてだった私。
当然の様にホテルの部屋にお祈り用のジュータンがあった。 おおっ。
この年期の入り様はどうだ!
愛用されてるみたいですね。

 ピンディに着いたのは夜の10時。リアカットチョーク沿いの安ホテルに飛び込んだ。

 聞くところによると、ここからさらにギルギットまでのバスに乗り継ぐこともできるらしいが、さすがにそれは無謀だろう。そこまでの体力を持ち合わせているほど若くないことは、充分自覚している。 ギルギットには翌日向かえばいいのだ!

 翌朝、思う存分寝たところで、バスのチケットを買いに行った。このバスがミニバスだったことは既に触れたとおりである。

 さてさて、いつものことながら、ラワルピンディの町も自分の足でひた歩いたのだが、実のところ、乗り物に乗りたかったけれど、歩かざるを得なかったというのが正しい。
 ミニバスを見つけても、ことごとく満員。席がある、ないの話ではなく、荷台に載りきれない男どもが幌の縁にまで鈴なりにぶら下がっているのである。

 「ああ、私もアレやりたいなぁ」なんて思ってもやり過ごすしかなかった。だって、私がここで乗るそぶりを見せようモノなら、きっと中の男が我先にと立ち上がり席を譲ってくれるのは想像に難くない。
 だからやっぱり歩く。チャッパルを引きずりながらひた歩く。ナンの変哲もない道をただひたすら歩くのだ。

 しかし、バスに乗るのも勇気がいることだが、歩いているのも緊張。ここまで自分が外国人だと意識する国は初めてである。

 パキスタンは民族衣装率がとても高いので、洋装をしているだけで、ちょっと浮き立つ。そして、外国人がとても少ないのでまた目立ち、さらに女という時点でかなり異質。本当に女性は外出しないんだなぁ。

 だって、とりあえず、マーケットに向かって伸びている道では、男30人に対し女性に会うのはせいぜい1人(←数えながら歩いた)。 これが鍛冶屋やタイヤ屋など、普通の女性には縁のなさげな商店が並ぶ通りになるとほぼゼロだ。

 逆に食料品や日常雑貨を売るマーケットの中にまで入り込むと、女性の姿は増えるのだが、それ以上にもっと男が溢れかえっているので結果的に比率は変わらない。町の女性率は3%ってとこだ。
 日本に帰って町を見渡せば、時間や場所によるとはいえ、やっぱ、6:4とか5:5なんだなぁ。桁が違う。


 パキスタンは西部に近づくに連れ、町から女がいなくなるという。

 ラホールやピンディのあるパンジャーブ州では確認できた女性の姿も、ペシャワールあたりじゃ1人として見かけることがなかったという旅行者もいるくらい。
 パキスタンの西に隣接するイランやアフガンもイスラム国家であるわけだし、地域的によりイスラム色が濃いのだろう。
 勿論、東部パンジャーブの人々だってムスリムには代わりはないが、ここいらの地域は独立前、ヒンドゥもムスリムもシークも町に混在していたはずだ。だから、多少はミックスカルチャーが成り立っていたのだろうと勝手に解釈している。その時の名残で、女性もある程度自由にしてるのかなと。

ラワルピンディの町並み
ラワルピンディの町並み。
男どもで山盛りのミニバス
ミニバス乗り場
奥がミニバス乗り場
(※ インドがイギリスから独立した時、東西パキスタンとインドに分断したのは周知の通りだが、そのとき、パキスタン側の領土に住んでいたヒンドゥ教徒等とインド側の領土に住んでいたムスリム達が大移動をしたのです。このとき、亡くなった人や生きていても家も財産を失った庶民は多い)

 ところで、ラホールからピンディまでのバスでのこと。いつものごとく、人なつこいおじさんに質問攻めにあった。

「どこから来たんだ。そうか、日本か。ところで、君は1人かね?」

 私の答えが期待通りだったのだろう。「そうか、そうか」と頷いた後、「まったく、この子はしょうがないな」と心配しているような、呆れたような表情を浮かべながら、こんなことを言っていた。

「どうして日本や韓国の女性は、自ら困難な道を選ぶんだい?なぜ1人なんだ。」

 確かにわからないだろうなぁ。女性は男性が一生守ってやるものなんだろうなぁ。 女が1人でふらふらするなんて危険なことなんだろうなぁ。私、相当若いと思われてるんだろうなぁ。そして、きっと日本人旅行者は1人でいることが多いんだろうなぁ。って、韓国人もそうなの???

 1人のパキスタン人にぶつけられた素朴な疑問にいちいち納得。でもすみません。このような自分の人生観をぶつけるようなこと、あなたが納得できるように英語で説明することができません。

 こういう男性側からの一方的な意見や表面的なこと見ただけで、イスラム教は女性が家に縛り付けられて自由がないだとか、男尊女卑だとか言って大騒ぎする外国人もいたりもするらしいけど、それはちょっと大きなお世話だと思う。

 しっかし、女性はあまり外出しないくせに、マーケットに売られる婦人服はむちゃくちゃ派手で、スパンコールや金のレース、ビーズがじゃらじゃらついた派手なシャルワールカミーズでいっぱい。 絶対に絶対にインドより派手。

 彼女たちは、これを着て、旦那に見せるだけで本当に満足しているのか? いや、我慢しないとだめなのか。それもなんだかつまらないね。せっかく美人なのに。(美人だからか)

 とりあえず、ラワルピンディの町の様子は今度ここからジャンプ。


- インド・パキスタン旅行記:木っ端みじんの旅 目次 -
プロローグ
第1話 相変わらずワルはワル。(その1)
第2話 相変わらずワルはワル。(その2)(
 →【写真】デリーでいろいろ食らう。
第3話 やっぱり、アムリトサルが好き。
 → 【写真】アムリトサルから国境の町アタリへ
第4話 たかが国境。されど国境。
第5話 早い、安い、綺麗・・・でも不快?
第6話 町を歩けば、男にあたる。
 →【写真】何もないけど好きな町。ピンディ
第7話 日本人嫁獲得大作戦?
第8話 旅、此即ち学習
 →【写真】ギルギットを歩く。
第9話 風の谷のナウシカごっこ
第10話 フンザドライブのすすめ
 →【写真】カラコルムハイウェイをゆく その1
第11話 旅の恥は掻き捨てないように
 →【写真】カラコルムハイウェイをゆく その2


第12話 気まぐれスープと謎のシェフ。
 →【写真】カラコルムハイウェイをゆく その3
第13話 山を下りるもまた一苦労
 →【写真】カラコルムハイウェイをゆく その4
 →【写真】カラコルムハイウェイをゆく その5
第14話 ラホーール、おそるべしっ(その1)
第15話 ラホーール、おそるべしっ(その2)
第16話 こんな列車の国境越え
第17話 車掌も密かにワル。
第18話 我ラクダのしりに物思う
第19話 損して得取れって・・・真実よ
第20話 やっぱ、アグラの街はうざい!
第21話 素敵なリキシャワラとの出会い
第22話 カルチャーショック受けちゃった?
第23話 アーユルヴェーダで禿を治そう!
第24話 そして、木っ端みじんの旅
エピローグ

タグ:パキスタン|ラワルピンディ|女性|町歩き

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