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インドとフンザ編 > 第14話 ラホーール、おそるべしっ(その1)(2001.08.09 ラワルピンディ-ラホール) [概要: リキシャワラがぼるところもインドに似てる。人はいいけど。] 第14話 ラホーール、おそるべしっ(その1)(2001.08.09 ラワルピンディ-ラホール)
我々のハイエースは順調にカラコルムハイウェイを下り、半日がかりでようやくラワルピンディにたどり着いた。 到着は深夜0時を回ったが、こういう時に一人じゃないのは心強い。 手分けして空いている宿を探し出し、数件目に訪ねた中級ホテルにようやく4人分の部屋を確保。 一部屋Rs.800もするエアコン付きのこの部屋は、当然、お湯もふんだんに出た。久しぶりの熱いシャワーにすっかりリラックスした私は、気がついたらふかーい眠りについていた。 翌朝、目が覚めると早速ラホールに向かう準備を始めた。 相変わらずラホールのイヤな噂が頭から離れていない私は、できる限り今日中にインドに入ろうと思っていた。 「ラホールの○○ってホテルに何泊もしたけど大丈夫だったよ」とか、「ラホールフォートのデリーゲートの前にすんごく美味しいアイスクリーム屋さんがあってねぇ」とか、「モスク、きれいだったよ~」とか、ぐらぐらするような雑音はいっぱいあったけど、けど、けど、泥棒にやられて文無しになるのはイヤっ。 せめて旅の連れがいればなぁ・・・と思ってたのだが、ここまで一緒に山を下ったメンバーは、それぞれ目的地がムルタン、ペシャワール、タキシラとバラバラで、インドに帰るのは私一人だったのだ。 タクシーを拾い、ラホールに行くことを告げると、運転手は町はずれのDAEWOO社のEXPRESS BUS乗り場に車をつけた。 この会社のバスはバスターミナルに乗り入れず、町はずれに事務所を構えて、そこからバスを運行している。 不便な場所にある分、客足が遠のきそうなものだが、乗り心地やサービスはなかなかのもので、多少お金を払って乗るのも悪くはない。(詳細は第5話をご参照ください。) そして、ラホールに着いたのは午後2時半頃。順調にいけばこのまま国境を越えられるのだが、やはり町はずれにあるバス降車場に降り立つと、ここからどのくらいかかるのかが今ひとつわからない。 いろいろ考えた末に、「国境の真ん中で日が暮れるくらいなら、こっちのがまし!」という結論に達し、 ラホールに宿泊することを決めた。ただし、お金だけは惜しまず、安全を買う覚悟で行くつもりである。
当初、リキシャワラはにやにやしながら冗談交じりになにか言いかけたのだが、私が本気で怒り狂っているのを察っすると、 「ごめんなさい、ごめんなさい」って、「町中まで30ルピーでいいから乗ってよ。」って、懇願しながらつきまとって来る。 やーだね。自分の言動には責任もて、馬鹿!こういうふざけた野郎が一番だいっ嫌いだ。 大きなザックを背負って歩道をすたすた歩く外国人の女。その外国人女の歩調にあわせて、そろそろとリキシャを進めながら、「プリーズ、プリーズ」「30ルピーOK」と叫ぶリキシャワラ。こいつも単に小心者のちんぴらである。 結局、端から見たらかなり異様だったのかしらないが、とうとう通行人に説得されてしまい、腑に落ちないながらもそのリキシャに再乗車する羽目になった。歩いてロスした時間分、値引きさせたいくらいだ。 その後、交渉通りの30ルピーで目的のホテルに無事たどり着いたが、今度は私がチェックインするのを見計らってフロントに近寄り、紹介料を請求していた。 私が既に宿泊料を支払った後にこっそりフロントにやってきたので、私自身が払う額が増えるわけではないが、きっとまともなホテルなら取り合わないだろうし、だめ元でいつもこうやっているのかも。 冷静に考えると、薄給のリキシャワラが生活していく上で仕方がない行為だと思うのだが、いざことが起こると、やはり私は同じ態度をとると思う。 約束は約束。もっとお金を取りたいなら値段交渉を上手に進めればよろしい。それが商売ってものだ。 ところで、この後、とんでもないことが起こったのだが、長くなるのでつづく。
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