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  [概要: デリー、ジャイプール、アグラ、バラナシ ゴールデンルート その1]

 第18話 我ラクダのしりに物思う(デリー)

クリシュナ生誕祭 インドに戻ったらお祭りをやっていた。
「クリシュナの生まれた日」と人々に言われたので、クリシュナ聖誕祭?
派手な山車がたくさん出ていたのと、人がみんな夜更かししてました。


 パキスタンの下界嫌々モードも手伝って、予定より2日ほど早く戻った。 デリーでの用事をちゃっちゃと済ませ、旅の第2部の準備を進める。

 第2部は惰性で旅するようなもんで、人につきあって観光地回っただけなので、面白いエピソードは全くない!(きっぱり)。ほんとーはシェカワティに行きたかったんだよぅ。(←代理店でぶちぶち言ったら怒られた。・・・私は客だが?)

 さて、気を取り直して・・・。第2部の最初は、インディラガンディー国際空港への迎え業務である。

 メインバザールから空港までは、プリペイドタクシーで180ルピーくらい。ホテルで頼むと200ルピーくらい。往復頼むと500ルピーくらいする。空港構内の駐車料金と待ち時間を考えるととんとん。さらに、自分が構内に入る場合は、別に入場料を取られる。

 空港ロビーの入場を制限し始めたおかげで、ロビーにはおおよその客引きが排除されているのだが、油断すると、プリペイドタクシーが変な旅行代理店に連れて行ったりするのがデリーの侮れないところ。だから、わざわざ迎え業務が発生する。
 他の都市なら、タクシーで大きなホテルの名前を言えば、街にでれるのに。あー、こわいこわい。


 今回のインドの旅は、身内を連れ歩く関係で、久しぶりに車を手配した。

 4年前、観光タクシーと言えばインド国産車アンバサダーが偉そうに君臨していたのだが、今や日本や韓国メーカーとの合弁会社の車に人気を奪われ、見事に撃沈!
 定番のスズキマルチもさることながら、HEROホンダやTOYOTA、DEWOOなど、日本人に同じみなようで微妙にスタイルの違うコンパクトカーが市内を暴走している(←そうとしか思えない)

 というわけで、今回の車は、韓国のコンパクトカー(名称不明だが、トヨタのコルサ当たりのレベル)。独占市場に胡座をかいたアンバサダーが負けるのは当然としても、韓国車じゃインド旅行の気分がでなくて、なんとなくしっくりこなかった。

 翌朝、そのしっくりこない韓国車でジャイプールに向けてデリーの街を出発。
 車は、ホテルのあるカールスバーグ地区から、メインバザール、ラクシュミーナーラーンヤーン寺院、ガンジーさんの銅像群と外国人好みの観光名所の乏しいデリーで、一応名所とされている場所を素通りしながら、市内を抜け出た。

「昔は日本にもあったなー」だって
 インドの街を抜け出るとき、その手段が列車であろうと車であろうといつも感じることは、「街」と言われる部分はほんの一部分だということ。ほんの数キロ走っただけで、人間の生活感があからさまに激減する。

 民家や商店など、人工的に作られた建造物は目に入らなくなり、そのうち、辺り一面が耕地や荒野になる。
 それが何十キロも続くと、町が現れる。また耕地や荒野が現れて、村に着く。それを数回繰り返して、「町」が「街」になり、そのころには日は暮れ始め、大抵の場合、その街がその日の目的地になる(というか、それを目安に前の街を出発するんですけども)


 ところで、いつだったか来日したプーチン大統領が、「日本は町の切れ目がない」といって驚いていたらしい。

 それもそのはず、ロシアの国土は1707万km2もあるのに対し、国民はたったの1億4550万人。それに対し、日本は37万km2の国土に1億2000万人の人間が住んでいる。
 つまり、単純に国民1人当たりの専有面積を計算すると、ロシアは日本の約37倍にもなる。国民1人1人が平等に土地を与えられたとしても、1人当たりの占有面積が広すぎて町にもならない。

 日本は土地が少ないのもしかり、新幹線や高速道路のある便利な場所には、必然的に人が集まるから、都市と都市を移動しただけの大統領には「町がとぎれない」という印象が残ったのだろう。
 まあ、ロシアは気候条件が厳しいので、場所によっては住むに住めない事情があるから、余計に未開発地区が際だつのだろうけども。

 インドはどうかというと、329万km2の土地に10億人の人が住んでいる。つまり、国民1人当たりの専有面積は日本とほぼ同じなのである。

 その割に、先ほど言ったとおり、街を少し離れた途端に「何もなくなったなー。」という印象を受ける。 プーチン大統領の言葉を借りると、町がとぎれたなと思う。幹線道路沿いなだけに、時折ガソリンスタンドや、ダーバ(食堂)は現れるけど、その程度だ。
 また、街の住宅街や路地をふらふらしていると、「ウサギ小屋」なんて言われてしまう日本以上に民家が集中している気がするし、路上やバラックで生活している人もやたらに目につく。
 つまりは、日本以上に都市部に人口が集中してるっていうことかなぁ?

 インドはIT国家なんて言われつつあるもののどちらかというと農業国だから、工業国の日本に比べて農地が目につくのは当たり前で、一概には言えないのだけども。でも、日本に砂丘はあっても砂漠はないし、日本一の山はインド一の山の半分以下だし(っつーか、世界一の山ですけど(笑))、大自然というと聞こえはいいけど、自然条件が厳しいが故に余計に過疎化が進んでいるような気がするのだ。それを外国からわざわざ見に行っている私が言うのもナンですが。


 そうは言っても、4年も経つと、首都デリーからジャイプールを結ぶ幹線道路は、びっしーーーと広くて綺麗なハイウェイに様変わりしていた。

「そのうち、田舎出身の政治家が、ずーーっと奥地に飛行場や高速道路建設を進めたりするんかいな。 でも、インドは民族問題とか宗教問題とか、それ以前の問題の方が多くて大変か~?」

 インドの大地を分断して走るハイウェイを、マイペースで闊歩するラクダたち。そんな彼らのしりをぼーっと眺めるうちに、ラジャスターンの州都ジャイプールの街にたどり着いたのでした。


- インド・パキスタン旅行記:木っ端みじんの旅 目次 -
プロローグ
第1話 相変わらずワルはワル。(その1)
第2話 相変わらずワルはワル。(その2)(
 →【写真】デリーでいろいろ食らう。
第3話 やっぱり、アムリトサルが好き。
 → 【写真】アムリトサルから国境の町アタリへ
第4話 たかが国境。されど国境。
第5話 早い、安い、綺麗・・・でも不快?
第6話 町を歩けば、男にあたる。
 →【写真】何もないけど好きな町。ピンディ
第7話 日本人嫁獲得大作戦?
第8話 旅、此即ち学習
 →【写真】ギルギットを歩く。
第9話 風の谷のナウシカごっこ
第10話 フンザドライブのすすめ
 →【写真】カラコルムハイウェイをゆく その1
第11話 旅の恥は掻き捨てないように
 →【写真】カラコルムハイウェイをゆく その2


第12話 気まぐれスープと謎のシェフ。
 →【写真】カラコルムハイウェイをゆく その3
第13話 山を下りるもまた一苦労
 →【写真】カラコルムハイウェイをゆく その4
 →【写真】カラコルムハイウェイをゆく その5
第14話 ラホーール、おそるべしっ(その1)
第15話 ラホーール、おそるべしっ(その2)
第16話 こんな列車の国境越え
第17話 車掌も密かにワル。
第18話 我ラクダのしりに物思う
第19話 損して得取れって・・・真実よ
第20話 やっぱ、アグラの街はうざい!
第21話 素敵なリキシャワラとの出会い
第22話 カルチャーショック受けちゃった?
第23話 アーユルヴェーダで禿を治そう!
第24話 そして、木っ端みじんの旅
エピローグ

タグ:インド|ジャイプール|チャーター|デリー|ハイウェイ|観光|車

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