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  [概要: デリー、ジャイプール、アグラ、バラナシ ゴールデンルート その6]

 第23話 アーユルヴェーダで禿を治そう!(2001.08.18-19 バラナシ-デリー)

ジャンパトゲストハウス ガンジス川からGANPATI GUEST HOUSEを望む。ミールガートのすぐ上で、高い部屋はバルコニー付きで、ガンガー向き。食堂からもガンガーを見渡せます。
以前泊まった宿なのだ。


 寝台列車に乗り、バラナシからデリーに向かった。いよいよインド旅行も最終局面を迎える(大げさ)。

 我々が乗った列車は当然特急列車。バラナシからデリーまでの間、列車は数時間に1回停車する程度なのだが、時々、大きな駅では数分間停車時間が取られていた。
 そういう時って、日本だと外に弁当を買いに出たりするでしょう?それはインドでも同じようだ。

 外の空気を吸いに行く者、買い出しに行く者、タバコをのむ者。それぞれが長い列車旅行の気晴らしに、外にどやどやと出て行く。(ちなみにそれは男性に限ったことです。女性は男性に買い物に行かせます)

 我々はちょうど車両のはじっこの席だったので、列車が停車する度に外に出て行く人々を見送っていた。

 「まーた、外に出るのね。タバコかしら?」なんて言っているうちはよかった。
 タバコを吸いに出ている人がいるのも確かだから。何人かの男を見送っていくうち、とある男性が目に付いた母は、突然こんなことを言い出した。

「ねぇ。インドの人って頭の毛が薄い人少なくない?みんな髪の毛ふさふさよね」

 ご名答!そう。確かにその通りなのだ。インドで禿頭ってあまり見かけない。
 そして、たった今、目の前を通ったにいちゃんは、たまたま額がとおっても広いというか、額が頭のてっぺんまであるというか、要は頭頂部の髪の毛がなく、サムライの様な頭をしている人だった。
 こういう人って、日本にはたくさんいるけど、インドではあまり見ないんですよ。

「わかるわかる。実は私も前から感じてた。でも、そーゆーことって面と向かって聞けないじゃん」
「でも、そうよ。ずっと思ってたもの。きっと、アデ○ンスは、こっちの食べ物とか生活習慣を研究してるわ」
「逆にトルコとかってすごい禿と出っ腹が多いというし、やっぱ、油とか肉とかを多く取るからだめなんじゃないの? こっちって、ほらベジタリアン多いじゃない?それにスパイス類も植物だし・・・」

 髪の毛は女性ホルモンだの、中東や欧米の人は胸毛が濃いのに限って髪は薄かったりするだの、目の前に座った父をさしおいて今まで心にためていた疑問が堰を切ったように出てくる。
 だって、こういうことって、触れたくても触れられないじゃないですか。女性にデブって言えないのと一緒で。(ちなみにうちの父の髪は薄いというか、なんつーか(笑))


 そして、その後も長い長い列車の旅が続いた。そのうちに小腹がすき始めた私は、次の停車駅に到着するや否や、列車の出入り口まで走り出た。

 日本の様に発車時間を知らせるアナウンスがあるわけもないインドで、外に出るのは少し不安(まあ、扉は閉まらないので、発車後に飛び乗ることも可能ですが)。だから、列車の中から、大きな籠を抱えて歩く1人の物売りを呼び止めた。

「すいません。それ一つください」

 彼の籠には、10センチ四方の正方形の紙箱が山盛りになっていた。
 よーく見ると、それぞれの箱からは油がじとっとしみ出していて、中身は揚げ物だと推測される。

 今時の日本だとマクドナルドのポテトだって揚げたてで、紙に油がしみてるなんて状況はあり得ない。
 揚げてからだいぶん時間が経ってるなぁ。なんて思ってはみたが、駅弁もとい駅スナックなのでしょうがない。

 腹は減ってる。そして、私はインドでおなかを壊した経験はない! 中身がなんであろうと、チャレンジ精神で挑むべし。

 特に中身の確認もせず、お金を払おうとしたその瞬間。突然、背後から誰かに声をかけられた。

「それ、食べ物ですよ」(←日本語)

 驚いて振り返った。更に振り返って二度びっくり。だって、インドでは珍しい、例の禿頭のおにーちゃんだったんだもの(しかもお肌つるっつるで・・・ハンサムな若禿)。別にさっき、指さして大声でしゃべっていたワケじゃないけど、でも・・・えええ?

「しっ、知ってます。食べ物がほしかったんで」

 「ああ、そうなの」と、彼はなに食わぬ顔をして列車の外にでると、ぷかーーっとタバコをふかし始めた。

「ちょっとー、あのおにーさん日本語ぺらぺらだよ~」

 激しく動揺した(笑)
 でも、外国だからってみんながみんな日本語わからんわけじゃなし。

 ちなみに、帰国後に読んだ本によると、インド伝統医療のアーユルヴェーダに禿の特効薬があるらしい。それは、「象牙の灰」で作られているそうで、それを頭に塗ると髪の毛が生えてくるんだそうである。

 その薬は他に比べると割高のようですし、象牙の希少価値もさることながら、結構需要もあるのかと・・・。(便秘を治す薬は10ルピーでしたが、禿を治す薬は桁が一つ違った気がする)
 象牙の輸入は禁止でも、瓶入りで、さらに粉末になったらOKだったりするんですかねぇ。それ以前に、別の薬と間違えられる可能性も大ですが。・・・持ち帰ってみます?

 ※ ご参考まで 「私の中のインド」・タゴール瑛子・筑摩書房、「インド不思議研究」・山田和・平凡社 



- インド・パキスタン旅行記:木っ端みじんの旅 目次 -
プロローグ
第1話 相変わらずワルはワル。(その1)
第2話 相変わらずワルはワル。(その2)(
 →【写真】デリーでいろいろ食らう。
第3話 やっぱり、アムリトサルが好き。
 → 【写真】アムリトサルから国境の町アタリへ
第4話 たかが国境。されど国境。
第5話 早い、安い、綺麗・・・でも不快?
第6話 町を歩けば、男にあたる。
 →【写真】何もないけど好きな町。ピンディ
第7話 日本人嫁獲得大作戦?
第8話 旅、此即ち学習
 →【写真】ギルギットを歩く。
第9話 風の谷のナウシカごっこ
第10話 フンザドライブのすすめ
 →【写真】カラコルムハイウェイをゆく その1
第11話 旅の恥は掻き捨てないように
 →【写真】カラコルムハイウェイをゆく その2


第12話 気まぐれスープと謎のシェフ。
 →【写真】カラコルムハイウェイをゆく その3
第13話 山を下りるもまた一苦労
 →【写真】カラコルムハイウェイをゆく その4
 →【写真】カラコルムハイウェイをゆく その5
第14話 ラホーール、おそるべしっ(その1)
第15話 ラホーール、おそるべしっ(その2)
第16話 こんな列車の国境越え
第17話 車掌も密かにワル。
第18話 我ラクダのしりに物思う
第19話 損して得取れって・・・真実よ
第20話 やっぱ、アグラの街はうざい!
第21話 素敵なリキシャワラとの出会い
第22話 カルチャーショック受けちゃった?
第23話 アーユルヴェーダで禿を治そう!
第24話 そして、木っ端みじんの旅
エピローグ

タグ:アーユルヴェーダ|インド旅行|インド観光|バラナシ|寝台列車|禿の特効薬

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