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  [概要: シリア国境近くの町だけあって、顔立ちがアラブアラブしていました。]

 (9)日干し煉瓦のとんがり「ハラン」

ハラン全景
 【ハラン全景。村の周囲はひたすら畑が広がっています。】

 わたしがシャンルウルファに行った目的は、アブラハム生誕の地が見たかった訳でも、食べ物が目的だった訳でもない(食べ物はうまいとガイドブックに書いてあるが・・・)。ハランの写真を見て、ハランに行くための中継地としてウルファに滞在したのだ。
 ハランはこれもアブラハムだの旧約聖書だのがからむところですが、それよりも日干し煉瓦造りの家を見てみたかった。日本で合掌造りの住居を見物に行く外国人の気持ちがよくわかる。
 ウルファからハランまではドルムシュで1時間ほどでつくため、ウルファの旅行会社で扱うツアーは周辺の遺跡を数カ所回るものが多い。ただ、夏のトルコはとっても暑くて、ひたすら乾燥していて立っているだけで体力が吸い取られていくようなもので、なのでいくら車が連れて行ってくれるとはいえ、5カ所も6カ所も遺跡をぐるぐるわまるのは大変だと思うんですよね。慣れている人はともかくとして。

ハラン入り口 わたしの場合は、自分のペースでドルムシュに乗って行くことを選択。タクシーって高いことを除いても、運転手に勝手に気を遣ってしまうので好きじゃない。人数が集まっている人はタクシーで行くのもよろしいかとは思います(勿論ドルムシュよりはだいぶ高いけど、直行するからもっと早く着くし)。

 ウルファからハランまでは44キロ。それも幹線道路ではなくてひたすらシリアの方向に南下するため、住宅地などどんどんなくなり、ひたすら畑をぶっちぎって走っていきます。ドルムシュなので途中で乗り降りはありますが、車の通りなんて少ないのでぶっちぎるぶっちぎる。なので、畑の真ん中で途中下車する人がいると「いったいどこに行くのだろう?」と不思議な気持ちになるのです。
 まあ、とーくの方に見える家らしきものも、思ったよりも近くにあるのかもしれませんけどね。住宅が密集してないから遠くに見えるだけで。 


 ドルムシュを降りると年の頃は高校生くらいの男の子が群がってきました。いわゆる自称ガイドです。
 片言の日本語と英語で「ガイドに雇ってくれ」とか「一時間○○ドル」とかかなりねばり強く着いてきますが、そこは田舎の素朴な村。勝手にガイドをしたりする悪質なものではないようです。勿論、うっとおしいのでしっかり断りました。
 ディヤルバクルもしかり、ハランでも子供は子供という立場を利用して物やお金をねだって来ますが、中学生~高校生くらいの年齢になると、ただお金をせびることはなくなり、ちゃんと仕事の報酬としてお金をくれ!という風に変わるようで、これならこれで納得すればお金を払うのもよいかもしれません。そのあたりは個人の判断ですね。

日干し煉瓦住居1
 さて、ハランの話。ガイドブックにはありませんが、村の入場に確か2TYLとられます。ちょうどお昼時だったため入り口に誰もおらず、勝手に入って村をうろついていたら、1時間後くらいに切符係らしきおじちゃんが走って探しに来ました。
 村の奥の小高いところにジャーミィ跡があり、あとはひたすら住居です。実際に人が居住していますが、観光用に公開している家におじゃまさせてもらいました。

花婿募集中だそうです。 入場料こそとりませんが、ジュースを買って一休みしないといけないような雰囲気が漂っており、まあ、それはそれでいいんだけどね。おまけに「わたしも飲みたい!」って、ジュースをねだられたりして、やり口が飲み屋のねーちゃんっぽい(笑)。ねだっておきながらげふげふしてるし~(つまり、観光客にジュースをねだりすぎて、飲み過ぎでおなかが一杯っつーこと)
 写真の子供は、やっぱり「マネー」と言って来ましたが、「お金じゃなくてジュースなら買ってやる」と言うと大変不服そうでした。
 お金は自分の小遣いになりますが、ジュースの売り上げは自分の家の収入になるからでしょう。しっかりしてますね。きみも。
 このうちは、ペンションとして外国人の宿泊も受けているとのことです。泊まるのはとんがり屋根の方ではなく、その隣に立つコンクリート作り平屋の今時の家。
 「ご飯はアラブ料理よ!クスクスをごちそうするわ!」
なんていってたので興味と時間のある人は泊まってもよいかもしれません。

日干し煉瓦住居2 二件目のお宅です。ここはまるで博物館の様にしっかりと整備してあります。そして、この家の息子らしき男の子が一生懸命説明してくれて、なかなか好感が持てる。お金もチップも要求しないので、こちらから渡そうと思うし、渡したら少額でもちゃんとお礼を言う。うーむ。ディヤルバクルの子供に見せてやりたい。
 さすがに日本語はしゃべれませんが、英語、フランス語、スペイン語、アラブ語、トルコ語がしゃべれるそうです。ヨーロピアン観光客の多さを物語っていますね。


日干し煉瓦住居の内部1日干し煉瓦住居の内部2
 居間と食堂です。

とんがりの屋根を見上げる ところで、トルコの夏、特に南東部は気温が40度を超えるのが普通な上に、とても乾燥していてお肌にも体にも非常によろしくないのですが、この日干し煉瓦の家は入ってびっくり。とってもひんやり涼しく、おまけに湿気があるんですね。これには驚いた。なんでわかるかというと、汗がでるんです。
 内部から屋根を見あげると、ごらんの通り穴が開いていて、空気が通り抜ける様になっています。保湿は日干し煉瓦をつなぐ粘土なんですかね。そのあたりが不思議~。

4カ国語がしゃべれる子供
 最後に好感度の高かった男の子とその妹です。
 頂いた名刺はお父さんのものだったので、夏休みでお手伝いをさせられているのではないかと思ったりしました。そういえば、写真を送ってくれと頼まれていたのに忘れていた。ごめん。これからやります。


ハランを見下ろす

タグ:トルコ

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