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  [概要:フィジー上陸。入国早々、島ののんきな気質と親切にただビックリした。]

 第7話 タイが微笑みなら、フィジーは笑顔の国。(ナンディ - ラキラキ)

バンコクで二泊した翌朝、私はフィジーに向かっての遠回りな飛行機に乗りこんだ。

フィジーは、日本を中心にして、インドと線対称の位置にある。つまり、時間はプラス3.5時間。日本からの飛行時間は8時間ほど。バンコクからの直行便があればいいのだが、国内に綺麗なビーチがあるタイ人が、わざわざフィジーになんて行かないだろう。だから、一度、日本方面に戻らないといけないの。

26日の早朝、私を乗せた大韓航空は、ナンディ国際空港に着いた。

今回の旅行では、ビジレブ島以外の島に渡りたかった。いわゆるリゾートとはかけ離れたところが見たい。

「ナンディに1泊しても意味ないしなぁ。行けるとこまで行くか」

まずは島の反対側にあるナナヌイラ島を目指すべく、空港を後にした。

空港のすぐ外にあるバス停に立ち、数人のフィジアンと共にのんびりバスを待っていた。とりあえずは、ここから数キロ先にあるラウトカまで行き、そこのバスターミナルでバスを拾う予定つもりだ。

ラウトカ行きのバスはちっとも来なかったが、代わりに何台も乗り合いタクシーがやってきた。1人、2人・・・と数人ずつ、空席の数だけの客が乗り込み、3台目くらいでようやく私も乗ることが出来た。
この辺で一番大きな町のラウトカへ行くのでさえこの調子。やっぱり、1日の移動距離は、アジアの旅の半分くらいを見積もらないとだめだ。大きな予定を組むと帰れなくなるかもしれない。

ラウトカの町は、なんとなく閑散としていた。
それもそのはずで、着いたのはちょうど日曜日。しかも昨日はクリスマス。敬虔なクリスチャンの多いフィジアンは、仕事なんかせずに教会に行く。だから、市場も町もみんなシャッターが閉まっていて、ひゃーー、どうしよう。
思わず同じタクシーに乗っていたフィジアンのおばさんにかけより、「すっ、すいません。バス停はどっちですか?」と尋ねた。だってこれを逃したら、道を聞く人に会わなくなりそうなんだもん。

実は、フィジーの女性の風貌は慣れるまでちょっと怖い。
パパイヤ鈴木を彷彿させるアフロちっくなヘア。浅黒い肌にぎょろりとでかい目。ガタイのいいゴツイ体つき。なんか、やたらと迫力があるんですよ。格闘技系というか、野性的というか。
でも、実は、そういう見た目の思いこみはとんだ間違いで、大抵の人が考えられないくらい、気さくで、親切。「えええ、なんでそこまで?」と、こっちが恐縮してしまう。

このおばちゃんも例外ではなかった。

ラキラキ行きのバス停に行くと、数人のフィジアンがベンチに座ってバスを待っていた。

「この子がラキラキに行きたいらしいんだけど、次のバスは何時?」
「今、行ったばかりだから、次は2時間後の14:15だよ」

やっぱなー。空港でリコンファーム等々にだいぶ時間を食ったし。

タブアのバス停

【タブアのバス停】

タブアのスーパー

【日曜は休みなのだ。】

旋回するタクシー

【バス停を旋回するタクシー】

「バスは2時までないわ。私はこれからタクシーでバに向かうけど。バからタブアまで乗り合いタクシーに乗ってタブアまで行ってから、バスに乗り換えるといいわよ」

別に急ぐ旅でもないしここでバス待ってるほうが楽かな。その方がお金もかからないし。

「わかりました。ありがとうございます。じゃあ、私はバスを待ちますね」

私のその台詞を聞くとおばさんは困惑した顔をした。そして、自分はバに向かうと言っていたのに、なぜか私の隣に座り込み、じーーっとしている。「ええと、私はバスを待つので、どうぞバに行ってください」そう言っても、動こうとしない。なんでーー?
しばらく、おばさんの行動が理解できずにぐるぐると考えていた。しばらく考え込んだところでようやくおばちゃんが何を考えているのか意味がわかった。もう、気を遣わなくていいのに~。

おばさんは、一度道を聞かれた行きがかり上、私を1人でほおっておけなかった。
私は1人でこうやって旅するのは慣れていたし、バスを待つのは全く苦にならなかったのだが、おばさんにはそんなことはわからないし、そのままほっぽるのは自分的に許せなかった。とそんな所だと思う。

「やっぱり、乗り合いタクシーでバまで行きます。その後、タブアまでの行き方を教えてくださいね」

そう言うと、おばさんは満足そうな笑顔を浮かべた。

「勿論、OKよ。さあ、タクシーはあっちだから、行きましょう」

タクシー乗り場で、バ方面へ向かうタクシーを捕まえた。ラウトカからバまでは車で30分ほど。乗り合いタクシーで2ドル(フィジー$)。確かにおばさんはタクシーで帰りたかったに違いない。バスを待つメリットがない。
バでタクシーを降りると、今度は運転手とおばさんの二人がかりでタブアに行きのタクシーを捕まえ私を乗せた。

「いい?この子をタブアのラキラキ行きのバス停で降ろしてちょうだい。頼んだわよ」

そう言って、おばさんは町の中へ笑顔で消えていった。

なんていうか、道を親切に教えてくれたり、ちょっと案内してくれたり、ってのは、旅をしているとしょっちゅうある(私が人に道を聞きまくるからでもあるのですが)。自分も日本で道を聞かれたら出来る限りの英会話を振り絞って答える。
でも、そのときは、「このバスに乗って」とか「あっちです」とか、その場で答えておしまいで、自分の用事をなげうってまで人に親切にはできない。日本ではなんとなく忙しくしてるしなー。

それとも、よっぽど危なっかしかったんだろうか・・・。うーむ。複雑。

【フィジー(島巡り編)旅行記 目次】

フィジー旅行記 世界で一番早い新年を! プロローグ
第1話 旅は徒然。連れ連れ。(バンコク)
第2話 まずはクロンヤイでぷはーです。(クロンヤイ:カンボジア)
第3話 ココンの国境ひ~らいた。(1)(ハートレーク、ココン:カンボジア、タイ)
第4話 ココンの国境ひ~らいた。(2)(ココン:カンボジア)
【写真集1】ココンで1日遊びました (ココン:カンボジア)
第5話 ええっ、罰金?! (ココン - バンコク:カンボジア)
第6話 夜中の一人歩きにご用心。(バンコク:タイ)
□第7話 タイが微笑みなら、フィジーは笑顔の国。(ナンディ - ラキラキ)
第8話 けんかをやめて~っだ。(ラキラキ - ナナヌイラ島)
第9話 強風吹き荒れるリゾートしま。(ナナヌイラ島)
【写真集2】ナナヌイラ島で3日遊びました。(ナナヌイラ島)
第10話 スバのドミトリーでのいろいろ。(スバ)
【写真集3】スバ近郊散歩。(スバ)
第11話 ガーデンアイランド タベウニへ。(スバ - タベウニ島)
第12話 離島で無料でヒッチあり?(タベウニ島)
第13話 世界で一番早い新年を。(タベウニ島)
第14話 フィジアンのお正月を写そう。(タベウニ島)
第15話 タベウニ島を歩いてみました。(タベウニ島)
【写真集4】ガーデンアイランド・タベウニ島(タベウニ島)
第16話 なぜ君がここにいる・・・。(ナンディ)
エピローグ (ソウル、日本)

■旅の履歴:フィジー個人旅行 2002年12月~2003年1月

タグ:バス|フィジアン|フィジー旅行記|乗り合いタクシーの旅|自由旅行|親切

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