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  [概要:スタートは踏んだり蹴ったりの正月もロボ料理をごちになって超ごきげん。]

 第14話 フィジアンのお正月を写そう。 (タベウニ島)


元旦。日本にいたら、今頃「正月くらい起きろ~」とたたき起こされて、雑煮でも食ってる頃だろう。

今年の私は結構惨めったらしい。

「ディナーの後はニューイヤーパーティーに連れて行ってあげるよ」と言ったここの息子は、ふてくされた私を置いてパーティーに出かけた。そして、ご帰還は真夜中でだからだーーれも起きてこない。
息子が起きないと発電機を作動するものがいなくて、だから真っ暗のままなのよね。ここ日当たり悪いから。

「ああ、もうっ。気分悪っ。宿変えよ~」

部屋を出たら今度は高さが2メートルはある門がぴっちり閉まっていて、どこまでも頭に来る。わかったよ。よじ登ればいいんだろ。
外は晴天。実にすがすがしい日だ。陰気くさい部屋から出、門をよじ登って・・・まるで脱獄だし。

まずは隣のカンバズモーテルに行ってみる。辺りはしーんと静まりかえり、人の気配がない。 おまけにここも門がぴしゃりと閉まっていて、中の様子もうかがえない。客がいなくて営業してないのかも。
次に公衆電話から別のリゾートに電話。「ごめんなさい。今日は満室なの」。いとも簡単に振られがっくり項垂れた。やっぱり、そこそこのレベルの宿は予約客で一杯なんだよね。お正月だもの。
更に、だめで元々、ずっと先にある高級ホテルを伺いに行った。ホテルのロビーは、年配の欧米人観光客で一杯で、場違いもいいとこ。入ることさえはばかられる。

「あきらめっかなぁ・・・」

とぼとぼと歩いていると、雑貨屋ビルの二階にホテルらしき看板を発見!小綺麗で海に面していて何より明るい!ここだ~!
ホテルのフロントにはだーれもいなかったが、ルームメイクをしているおばちゃんを捕まえた。

「あいにくシービューの部屋は満室よ。でも、新しくキッチンを付けた部屋はどう?」

明るくて、綺麗で、ものすごく広い部屋。もう、絶対にここに決めた。(ちなみに値段は倍)

「すぐに荷物を持ってくるから、部屋を取っておいてね」

ゲストハウスに戻ると、やっとオーナーはお目覚めの様で入り口の門が開けられていた。すぐに荷造りを済ませ、部屋を出たところで息子にばったり。会いたくなかったけど、お金はらわんと。

「私、宿変えるから。これ、部屋代。」
約束の金額を差し出し、そのまま出ようとした。

「昨日はごめん。待っていなくて。帰ったら君は寝てたから謝れなくて。それよりなんでチェックアウトするの?キッチンだったらほらここのを使って。他に何が足りないの?」

謝られるとさすがに文句は言いにくい。

「部屋が気に入らない。本も読めないくらい暗いし。」
「本?だったらこっちの部屋(オーナーの家)で読めばいいよ。明るいし、夜も電気は付くよ。他の宿は高いでしょ」

「高かろうとここよりましなのっ。」とは思ったが、さすがにそこまで言えず。

「とにかくもう約束してきたから」

この台詞を聞くと、息子もさすがに説得を諦めた。
ロボの地中のカマ
【大地が釜。ロボ料理を作り中】

できあがった料理
【できあがったロボ料理】

ラヴェニアとセイニー
【一緒にごちになった女の子達】

「わかった。ホテルまで送るよ。今日は酔っぱらいが多いから歩いて行っちゃだめだよ」

確かに今朝方もパリーーんとビール瓶が割れる音が遠くに聞こえてきた。それに実はさっき1人で道を歩いていたら警官に保護されたんだよね。川から落ちた酔っぱらいの救出に行くと言っていたが、親切半分、職務半分で、パトカーでホテルまで送ってくれたのだ。日本人の私はただでさえ目立つのに、さらに今日みたいな「酒を飲んだら無礼講」という雰囲気の時じゃ絶対に絡まれるもん。

「ところで、今日は正月だからロボをしてるんだよ。だから荷物を置いたらまた戻っておいで」

チェックアウトすると言っているのにもかかわらず、正月の宴会に誘ってくれた。ロボ料理とは、南太平洋で食される伝統の蒸し料理。時間も手間もかかるので特別なときのごちそうだ。高級レストランに行けば、観光客向けに特別メニューとして出していたりするが、でも、タベウニで高級レストランに行くつもりはなかった。だからちょっと気が動転。

「え、え、え?いいの?参加して?」
「勿論。だから早く荷物を置いてこよう」

うわーー、感激♪ものすごく嬉しい。反面、チェックアウトしてしまったのが大変申し訳ないのだが、もう気にしてもしょうがない。ロボ食べたい。ここで遠慮してなる物か。

この日の昼食は、アットホームなフィジアンの正月に混ぜて貰い、オーナー一家やその友達に囲まれ楽しいのなんの。昨日の落ち込みから比べるとものすごい上昇だ。

では、そのロボ料理の様子は、別ウィンドウで詳しくどうぞ

【フィジー(島巡り編)旅行記 目次】

フィジー旅行記 世界で一番早い新年を! プロローグ
第1話 旅は徒然。連れ連れ。(バンコク)
第2話 まずはクロンヤイでぷはーです。(クロンヤイ:カンボジア)
第3話 ココンの国境ひ~らいた。(1)(ハートレーク、ココン:カンボジア、タイ)
第4話 ココンの国境ひ~らいた。(2)(ココン:カンボジア)
【写真集1】ココンで1日遊びました (ココン:カンボジア)
第5話 ええっ、罰金?! (ココン - バンコク:カンボジア)
第6話 夜中の一人歩きにご用心。(バンコク:タイ)
第7話 タイが微笑みなら、フィジーは笑顔の国。(ナンディ - ラキラキ)
第8話 けんかをやめて~っだ。(ラキラキ - ナナヌイラ島)
第9話 強風吹き荒れるリゾートしま。(ナナヌイラ島)
【写真集2】ナナヌイラ島で3日遊びました。(ナナヌイラ島)
第10話 スバのドミトリーでのいろいろ。(スバ)
【写真集3】スバ近郊散歩。(スバ)
第11話 ガーデンアイランド タベウニへ。(スバ - タベウニ島)
第12話 離島で無料でヒッチあり?(タベウニ島)
第13話 世界で一番早い新年を。(タベウニ島)
□第14話 フィジアンのお正月を写そう。(タベウニ島)
第15話 タベウニ島を歩いてみました。(タベウニ島)
【写真集4】ガーデンアイランド・タベウニ島(タベウニ島)
第16話 なぜ君がここにいる・・・。(ナンディ)
エピローグ (ソウル、日本)

■旅の履歴:フィジー個人旅行 2002年12月~2003年1月

タグ:フィジーのお正月|フィジー旅行記|ロボ|伝統料理|料理|蒸し料理

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