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タイからカンボジアへ > 第10話 旅先の日本人の人間模様。(シェムリアップ-プノンペン) [概要:一人じゃ寂しい私と一人になりたいおじさま。旅の仕方もいろいろだ。] 第10話 旅先の日本人の人間模様。(シェムリアップ-プノンペン)
私の乗った船はちょっとしたクルーザーを小さくしたようなタイプ(ページ上部の写真の赤いラインの入った船)で意外とデラックス。イスもしっかりしているし、救命胴衣も備え付けてあった。 あとで聞いたところによると、Tさんの乗った船は、木製やプラスチックのイスを並べた簡易的な座席がなれべられているだけ。バッタンバンへ向かったAさん達の船はそれこそちーさい小舟だったそうだ。 私とTさんは、同じ時間に同じプノンペン行き。しかもチケットは同じ値段だったにも関わらず、チケットの質から船の質までだいぶ差があり、デラックス船だった私はラッキーだと思ったが、T氏の船の方がプノンペンに着いたのは早かった。 見た目だけデラックスにしたポンコツだったのかもなぁ。・・・あなどれん。
そして、ボートが降りる直前までべたべたしていた二人。(←つまり、あたしも暇だからずっと見ていた) その男性は、ボートから降りなりバイクタクシーを捕まえ、女の子と二人で颯爽と消えていった。 おお、やるなおじさん!ナンパだったのか。 その日の夕方、プノンペンの有名安宿キャピトルホテルのレストランでそのおっさんが一人でお茶をしているのを見かけた。 なんか楽しみ方が鮮やかで妙に関心してしまった。上手にひとり旅を楽しんでいるカンジだ。 話は戻るのだが、スピードボートの前に乗った小舟では、実は私とTさんの他に、2人の日本人のおじさんが並んで座っていた。 年の頃は40代前半くらい。二人とも小学生くらいの子供がいそうなカンジである。 でも、この二人、年の頃も同じで、同じ日本人で、しかも隣の席に座っているのに、お互いに話しかけようというそぶりも見せず、むっつりと押し黙っていた。 背後から漂ってくる空気は妙に重かったのである。 プノンペンに着いた私はTさんを探しだし、二人で一緒にバンコクエアウェイズに行った。 無事にリコンファームの手続きを済ませ、帰ろうとしたとき、その小舟で出会ったおじさんがオフィスに入ってきた。 「リコンファームしてくれる?」というそのおじさんの腕には小柄で目のぱっちりしてめちゃくちゃ綺麗なカンボジアの女の子が絡みついている。 ・・・おっさん、もしかして女の子買ったね? 正直言って、そのおじさんは見るからにもてなそうなタイプ。 色白で、小太りで、ちょっと頭が薄い上に、ねっとりと絡みつきそうなスケベそうなまなざし。学生時代には「きもちわるーい」と女の子に避けられていたりしたかもしれない。 きっとここに来ると女の子にちやほやされるんだろうなぁ。っていうか、ただ単に日本の女が嫌いなだけかもしれないが。 しかし、話には聞いていたけど、目の当たりにするとすげーびっくりした。 「なんか、この辺に有名な娼婦街があるらしいよ」 んー、でもわざわざ遺跡なんかを見に行っておいて、その帰りに女を買うっていうのもよくわからない。 帰国後、この話を母にすると、 「むしろ他人とは関わりたくない旅だったんでしょ」 とのたもうた。 おお、なるほど。理由はともあれ、ひとりになりたい旅ってのもあるんですね。 ちなみに私はどちらかというと、旅先で気の合う人を捜すタイプだ。 思い返せば、もうひとりのおじさんは日本でいいお父さんしてますってタイプの人で、見るからに二人の気はあわなそうだ。 今回の旅はGWだったのもあり、5,6人の中年男性を見かけた。でも、みーんなずっと一人で行動していた。 (日程も経路もほとんど同じなので同じ人にあちこちで会う) 私も中年になると若い子に声かけづらくなるんだろうなぁ(←まだ若いつもりでいる)。
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