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たびnavi.のTOP >  マレー半島縦断 > 第6話 意外と遠かったコ・タルタオへの道(2)(ハジャイ-パークバラー)
  [概要:ハジャイから巡り巡ってパークバラーに到着。素直に直行便乗るほうが早い。]

 第6話 意外と遠かったコ・タルタオへの道(2)(ハジャイ-パークバラー)

パークバラ行きのバスを待つ間、何台も見送っていたサトゥーン行きのバスを思うと、自分の判断の甘さにうんざりする。 苛々する気持ちを抑え、サトゥーン行きのローカルバスに乗り込んだ。

バスは、頻繁に停車しながら、お客を乗せたり、降ろしたりを繰り返し、サトゥーンに向け走っていった。

ローカルバスなので、終点まで乗る客はあまりおらず、30分も過ぎた頃には乗客もまばら。車掌も余裕の出来たのか、すかさずこちらに近寄りこう一言。

「どこ行くんだったっけ?」

このバスに乗った当初は、一度サトゥーンの町まで行き、パークバラ行きのバスかタクシーに乗るつもりだった。だから、「パークバラにこのバスでいけるよね?」と車掌に確認してたのだが、考えてみると、サトゥーンからも船があるって話じゃないか。わざわざパークバラに行くのは時間のロスかも。

「えーーと、コ・タルタオ」

コとはタイ語で島のこと。つまり「タルタオ島」に行きたいと言った。きっと車掌は、私が手段を変更したことに気が付くだろう。だって、サトゥーンから船あるんだし。

勝手に判断しつつ、単語だけで会話する。車掌も、「よっしゃ、わかった」とばかりに大きく頷く。・・・通じたんだよね?きっと。

ハジャイを出てから1時間弱。道路の看板には大きく「サトゥーン」という文字が出始めた。

「おお、そろそろかな~サトゥン」と思った矢先にいきなり車掌に呼ばれた。え?いくら何でも早いんじゃないの?

彼は運転手に向かいバスを止めるよう指示をすると、回りになーんにもないだだっ広い道路を指さし、「ここで降りな」と言う。え?だって、ここまだサトゥーンじゃないよね?いくら何でももうちょっと都会だと思うのだが・・・。

混乱する私に向かい、道路の向こう側を指さす。ちょっと待って。もしかして、パークバラ行きのバスに乗り換えろってこと?いや、行き先変更したかったんだけど・・・。
今更、「違う!」って言えない小心者の私は、すごすごとバスを降りてしまった。しかし、ここタクシーも通りそうもない。
どうすることも出来ず、成り行きに任せて再びバスが通るのを待つしかなかった。

しばらくすると、エアコン付きのでっかいバスが通りかかった。「サトゥーン行く?」との問えば「行く行く!」と車掌が叫ぶ。よかった~。
サトゥーンの町が近いせいもあり、バスの乗客はまばら。早速料金を徴収に来た車掌に「サトゥーンまで」と言うと、「サトゥーンって、サトゥーンの後どこに行くの?」とのたまう。次の行き先によって降ろすところが違うってことかな?

「えっと、コ・タルタオ」

車掌は、切符を切りながら、目の前の座席に乗っていた乗客に何かを聞く。その乗客はどうやら地元の人らしい。なんだかんだ指示されるのを頷きながら聞く車掌。そして、こっちに向かって「わかった。大丈夫だ」って、ほんとに大丈夫なの~?

「え、コ・タルタオだよ。コ・アダンとかコ・リペとかあるとこよ?」
「イエス、イエス。アダン。アダン。タルタオ」

とにかくタルタオ島に行きたいことだけはしっかりと伝わったようだし・・・大丈夫ってことかなー。

乗ってから5分も経たないうちに、バスが停車した。誰かが降りる客がいるのかな?と思いきや、車掌は私を呼んでいる。
ちらりと周りを見回すと、ローカルバスの車庫のようなスペースの前だ。車掌がそこに停車しているぼろっちいバスに向かって何か叫ぶと、乗っていた運転手が黙ってコクリと頷く。
そして、「タルタオ、タルタオ」と叫びながら、そのおんぼろバスに乗るように言う。もうわけわからん。

乗り継いだバスの運転手も、「タルタオに行きたいの、このバスでいいの?」と問えば、「OK.OK乗ってなさい」でおしまい。とにかく、いいと言うからいいのだろう。そういうことにしておく。


3台目のバスはサトゥーンの町に向けて走り出した。
「おっ、このまま港に向けて走っていくのかしらん。いよいよタルタオね~。」と期待したところで、バスは右折。
「いやいやいや、町中だし、きっと一方通行なのよ。ただそれだけだってば」と心の中で言い訳したと思ったら、バスは更に右折。・・・つまり・・・Uターンしたってこと?もう、どうにでもしてくれ。

結局、バスはサトゥーンの町をぐるんと1周し、私が元来た道を戻り始めた。
はいはい、もうわかった。これは、サトゥーンからパークバラー方面に向かって走るバスだ。最初のバスを降りたところで、拾うように指示されたバスがこれだ。
くそぅ、どうしてもサトゥーンから船には乗らせてもらえないのだろうか。・・・もしかして、サトゥーンからの船ってないの?

ここまで来ると、今更悪あがきする気にはなれず、そのままそのバスの終点、ラーグーという町まで行った。
そして、さらにソンテウに乗り換え、パークバラーへ。はっきり言って、最初っから、ハジャイでパークバラー行きの直通バスに乗った方が早かったんじゃないか?でも、旅のこういうハプニングって楽しいので結果オーライってことにしとく。

そんなこんなで、ぐるぐる回り道しながらも無事パークバラーに着いた。

ここまで苦労してやってきたので、パークバラーはよっぽど辺鄙な処だろうと思っていた。桟橋に停泊する小さな船のそばに、政府が運営するバンガローの予約事務所がぽつんとあって、「今日の船はもうない。明日また来て。」なんて、あっさり言い放たれると思った。

しかし、予想に反し、パークバラーの港には、漁船や小型のフェリーがいっぱい停泊しているわ、民間の旅行代理店がばんばん店を出してるわ、欧米の家族連れが車でどんどんやってくるわ、えっと、ここ一体どこですか?

この状態で、なんで、日本の本はまともに取り上げないのだろう?ここが昨日今日で変わったとは思えないのだが。しかも、船の時間もぜーんぜん違う。翌日の船を予約して町に宿泊しに戻るしかないと思ってたけど、1時間後には島に向かって出発できそうだ。
パークバラーの桟橋

【パークバラー船着き場付近】

ぶつぶつ言っておいてなんだけど、このまま○球の歩×方が間違った情報を載せ続けてくれる方が私は嬉しい。あんまり観光客が増えると、ピーピー島みたいになってしまう。
 ※ ご多分に漏れず、ロンプラは多少のタイムテーブルのズレをのぞくと、しっかり情報載せてます。

お金をふんだんにかけた贅沢なリゾートはあってもいいと思うけど、そればっかりじゃつまらない。静かで素朴な田舎町も残っててほしいというのが、一介の旅人である私のわがままな願いだ。

というわけで、ここいらの写真と、コ・タルタオ国立海洋公園の行き方は別ページにまとめます。
【マレー半島縦断旅行記 目次】

【マレー半島縦断旅行記】さらに、ON 泉 OFF 呂:プロローグ
第1話 バンコク発VIPに飛び乗り温泉へ。(バンコク、ラノーン)
第2話 温泉満喫。ダイエット効果は如何に?(1)(ラノーン)
第3話 温泉満喫。ダイエット効果は如何に?(2)(ラノーン)
【写真集1】温泉満喫。ダイエット効果は如何に?
第4話 肉まん街道とい・の・う・え。(ラノーン-チュンポン)
第5話 意外と遠かったコ・タルタオへの道(1)(ハジャイ-パークバラー)
□第6話 意外と遠かったコ・タルタオへの道(2)(ハジャイ-パークバラー)
【写真集2】パークバラーの船着き場の様子
第7話 元海賊島。今はクリスマス休暇島(1)(バクバラ-リペ島)
第8話 元海賊島。今はクリスマス休暇島(2)(リペ島)
【写真集3】リペ島 パタヤビーチ編
第9話 元海賊島。今はクリスマス休暇島(3)(リペ島)
【写真集4】リペ島 アンダマンリゾート編 
第10話 リペ島から再び半島上陸 (リペ島-サトゥーン)
【写真集5】リペ島からサトゥーン編 
第11話 2度目の海路で国境越え(サトゥーン - ランカウイ)
【写真集6】サトゥーン編 
第12話 バスの旅も楽ではないのだ(1)(ランカウイ-バターワース)
第13話 バスの旅も楽ではないのだ(2)(バターワース-クアラルンプール)
第14話 バスの旅も楽ではないのだ(3)(バターワース-クアラルンプール)
第15話 インド製に騙された午後(クアラルンプール)
【写真集7】クアラルンプール編
第16話 KLのバスビルからマラッカへ。(クアラルンプール)
第17話 マレー人もがんばりや~(マラッカ)
【写真集8】マラッカ編(その1)
【写真集9】マラッカ編(その2)
第18話 寂れた田舎町バトゥパハ(バトゥパハ)
【写真集10】バトゥパハ編 
第19話 半島縦断。最期はシンガポールだ。(シンガポール)
【写真集11】シンガポール編 
エピローグ:旅の終わり(シンガポール-成田)

■旅の履歴:マレー半島縦断個人旅行 2003年12月~2004年1月

タグ:タイ|タルタオ島|ハジャイ|バス|パークバラー|リペ島|船着場

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