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  [概要: マレーシアのハードなバスの旅の始まり]

 第12話 バスの旅も楽ではないのだ(1)(ランカウイ-バターワース)

ランカウイ島からマレーシア本土へはいくつもの航路があるが、その中で一番フットワークが良いのはクアラケダー行きだった。

「おし、クアラケダーからアロースターに出て、行けるとこまで南下!」

行けるとこまでとか言いつつも、最初からアロースターでKL行きのデラックスバスに乗れるつもりだった。
この時はまさか10数社はあるバス会社にことごとく満席を言い渡されるとは思っても見なかったのだ。

クアラケダーで船を下り、すぐさまタクシーでアロースターのバスターミナルに向かった。

アロースターからKLまでは、各社1時間に1本くらいのペースでバスを出している。 それなのに、全ての窓口で「今日のK.L.便はもう1シートも残ってない」とあっさり。「明日ならあるけど」って、ここに宿泊するくらいなら、ランカウイから船でペナンに出た方がましである。

もう一度窓口をぐるりと見回すと、一つの窓口だけ、客が次々と現れ、金と紙切れをやりとりしていた。
他の会社が全て小綺麗なおねーちゃんを座らせていたのに対し、この会社だけなぜかじいちゃんが座っていた。 そして、行き先をよくよく確かめると、バターワース行き。
バターワースは、マレー鉄道の停車駅がある町であり、ペナン島へ渡る入り口でもある。マレー半島を縦断しようとする旅行者なら大抵知っている町ではないかと思う。

「・・・バターワースまで行けばなんとかなるはず。ペナンからの大きなバスもきっとある」

確かに、ペナンからのバスもバターワースからのバスもいっぱいあるが、今思うと、そのバスも当日に買うんじゃチケット売り切れだったと思う。何せ、年末だ、年末。マレー人の足はバスなんだから。

迷わずバターワース行きを決め、バスに乗り込んだ。

バスはアロースターに向かって高速を南下し、走ること1時間弱。あっという間にバターワースに到着。ああ、このまま高速をKLまでつっぱしてくれればいいのに・・・。
バターワースのバスターミナルは、屋根がなく、青空駐車場という感じ。
その水たまりだらけの青空駐車場に降ろされ、どうにもこうにもならなかったが、とにかくKL行きのチケットを購入せねばならない。
「とにかく駐車場から出なければ」と、広場をせかせか歩いていると、グラサンの怪しいにーちゃんに声をかけられた。おお、きっと客引きだ。

「どこ行くの?」
「KL行きのバスのチケット買いたい」
「来な」

とこっちの歩くペースもお構いなし、次々に入ってくるバスを除けながら、さっさと歩いていってしまう。
バターワース行きバス

【左:バターワース行きバス】
そうこうするうちににーちゃんはとあるバスの前に立ち、「ほら、これだ。25リンギット」なんてほざく。

いきなりバスに案内されるとも思わず呆然としている私を尻目に(だって、より快適そうなバスを探そうかと・・・)、にーちゃんはその辺をうろうろしている客を捕まえ、トランシーバーでまた別のバスとやりとりを始める。
う~む、ここはこういうシステムなのか。

「ま、KLに行くのは間違いなさそうだし、いっかな・・・」

こうだだっ広いターミナルで他のバスを探すのもめんどくさい。それにここマレーシアだし、よっぽどのことがない限り、大丈夫だろう。きっと今日中にK.L.には着く。

「はい、25リンギット」
客引きに連れられるがまま、バターワースからKL行きのバスに乗り込んだ。

【マレー半島縦断旅行記 目次】

【マレー半島縦断旅行記】さらに、ON 泉 OFF 呂:プロローグ
第1話 バンコク発VIPに飛び乗り温泉へ。(バンコク、ラノーン)
第2話 温泉満喫。ダイエット効果は如何に?(1)(ラノーン)
第3話 温泉満喫。ダイエット効果は如何に?(2)(ラノーン)
【写真集1】温泉満喫。ダイエット効果は如何に?
第4話 肉まん街道とい・の・う・え。(ラノーン-チュンポン)
第5話 意外と遠かったコ・タルタオへの道(1)(ハジャイ-パークバラー)
第6話 意外と遠かったコ・タルタオへの道(2)(ハジャイ-パークバラー)
【写真集2】パークバラーの船着き場の様子
第7話 元海賊島。今はクリスマス休暇島(1)(バクバラ-リペ島)
第8話 元海賊島。今はクリスマス休暇島(2)(リペ島)
【写真集3】リペ島 パタヤビーチ編
第9話 元海賊島。今はクリスマス休暇島(3)(リペ島)
【写真集4】リペ島 アンダマンリゾート編 
第10話 リペ島から再び半島上陸 (リペ島-サトゥーン)
【写真集5】リペ島からサトゥーン編 
第11話 2度目の海路で国境越え(サトゥーン - ランカウイ)
【写真集6】サトゥーン編 
□第12話 バスの旅も楽ではないのだ(1)(ランカウイ-バターワース)
第13話 バスの旅も楽ではないのだ(2)(バターワース-クアラルンプール)
第14話 バスの旅も楽ではないのだ(3)(バターワース-クアラルンプール)
第15話 インド製に騙された午後(クアラルンプール)
【写真集7】クアラルンプール編
第16話 KLのバスビルからマラッカへ。(クアラルンプール)
第17話 マレー人もがんばりや~(マラッカ)
【写真集8】マラッカ編(その1)
【写真集9】マラッカ編(その2)
第18話 寂れた田舎町バトゥパハ(バトゥパハ)
【写真集10】バトゥパハ編 
第19話 半島縦断。最期はシンガポールだ。(シンガポール)
【写真集11】シンガポール編 
エピローグ:旅の終わり(シンガポール-成田)

■旅の履歴:マレー半島縦断個人旅行 2003年12月~2004年1月

タグ:バス|バターワース|マレーシア

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