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たびnavi.のTOP >  マレー半島縦断 > 第14話 バスの旅も楽ではないのだ(3)(バターワース-クアラルンプール)
  [概要:バスのサービスのインド映画ががっくりくる旅人のお陰で音が聞こえなくて残念。 ]

 第14話 バスの旅も楽ではないのだ(3)(バターワース-クアラルンプール)

終わったと思わせて、実はまだバスの話は続く。

運転手も車掌もインド系マレー人の親父ということで、バスの車内サービスでは、インド映画とかインドのMTVが流れた。ここんところインド映画も少しは見るようになって、また、へんちくりんなダンスにもはまっていた私は、「お、インド映画じゃーーん。やっぱマレーシアでも流行ってるのね」と車内の暇つぶしサービスを楽しみ始めた。

だってですね、普通のデラックスバスでKLまで7時間かかるわけです。寝ているのにも限界がある。こういった車内サービスは不可欠なのだ。

するとだ。
私の斜め前に座っていた中華系の若いねーちゃんがすっくと席を立ち、つかつかつかと最前列まで歩いていく。そして、車掌にひとしきり言いたいことをいうと、不細工に顔を更にゆがませながら戻ってきた。

何が不細工って、その雰囲気とか表情だ。
見ただけで「ったく、ふざけんじゃないわよ」ってその顔が物語っている。顔を見ているだけで、この子が何をしてきたかわかるし、見てるこっちも気分が悪くなった。

そして、車掌はねーちゃんの後ろ姿をちらりと一瞥し、あきれた顔を浮かべながら、映画のボリュームを下げた。
って、おーい、聞こえないってば。

先ほどから何度も言ってるが、バスはものすごい轟音をたてながら走っていたわけで、そんなバスでボリュームを最小にされたら、誰も音を聞き分けられない。
音が聞こえない映画ほど面白くないものはない。だって、インド映画って言葉がわからなくてもダンスがいっぱいあって、それを見てるのが面白いのだ。なのに、音がなかったら、そのへんちくりんな振り付けが空しく空回りする。

「マジかよ~」と思わず漏らした。
しかし、そう思ったのは私だけではないようで、1時間くらいしてほとぼりが冷めたところで、車掌はすこーしボリュームを上げた。ほんの少~し。

するとだ。
斜め前でいい気になって眠っていたはずのねーちゃんが、いきなりがばっと起きだし、つっかつっかつっかと前に歩いていった。

「うるさいのよ!」
「でも、これくらいにしなきゃ、聞こえないじゃないか」

車掌も反論するものの(↑会話の中身は勝手な想像)、それでも自己主張をし続ける女。そのうちあきれて相手にしたくなくなったようで、「わーったよ、小さくすりゃいいんだろ」ってな感じで、にらみつけた。

乗客はみーんな「余計なことすんな!」って顔で女を見つめていたが、そんなことは全く意に介さず、再び、ものすごい醜い表情で席に舞い戻ってきた。そして、それと同時に、TVの画面が消された。

ひ、ひどくない?

マレーシアって多民族国家だ。だからって、異民族同士ここまで仲が悪いなんて聞いたことない。
まして、インド人あるとこにインド映画ありっていうくらい(←勝手に私が言った)、インド系移民が多い国ではTV番組などで普通にインド映画を放映している。町でもインド映画は頻繁に上映されている。
そんな国で、ここまでインド映画を拒絶するヤツっている?

不思議に思いつつそのまま女をじーーっと観察していると、もう寝るのは飽きたのか、ごそごそと鞄からとある本を取り出した。
その表紙に書かれたハングル文字。って、韓国人かよ。

顔立ちからして、こっちの華人と勘違いしていた。でも、韓国からのツーリスト。それを知って正直かなりがっくりきた。韓国人は自己主張をするとはよく聞くけど、こういうのは自己主張とは言わないと思う。

確かに、音楽の趣味って人それぞれで、ましてや言葉が全くわからないと雑音になる。でも、それほど大きな音で流してるワケでも無し、ましてやこれはこのバスから乗客に対してのサービスだ。

エンジンが非力ですいすい坂を登っていかないけど、イポーで寄り道しちゃうけど、ながーい道のりを乗客が退屈しないように、きっとマレー人が好きな映画(もとい、車掌が好きな映画)を放映している。しつこいけど、これはサービスである。
それをこの国をさらりと訪れた旅人が「うるせぇ」とやめさせる権利はないと思うんだなぁ。この韓国人がバスを雇ったのならわかる。でも、あんたはこのバスに乗せて頂いているのだ。

「私はお金は払った客なのよ」って言うなら、他のみんなも払ってるし、映画の放映は私たちが受けてしかるべきサービスなのだ。
そして、自分の趣味じゃない音楽を流されることが苦痛なら、おとなしく韓国にいればいい。だって、ここは外国。あなたも私もよそ者なんだよ~。自分はおじゃまさせて貰っているという立場をわきまえるべき。

当然、韓国人全員がこういう人たちではないが、外国での行動って、国を代表しているのと同じだと思うのです。
きっと、このバスの乗客は、韓国人の印象が悪くなったと思いまっせ。って、みんながこの人を日本人と勘違いしてたらやだなー。(-_ -;)

さて、映画が消えて、この女性がおとなしくなったかというとそうでもなかった。

イポーでの長時間停車、渋滞、サービスエリアでの停車。度重なるバスの遅れに苛々するのは、まあ仕方がない。私も充分苛々していた。でも、それを他の人がわかるように、いちいち立ち上がってパフォーマンスするのがうっとおしいっ。

そして極めつけは、渋滞後のサービスエリアでの乗客の入れ替えの時。サービスエリアで乗ってきた乗客の中に、小さな男の子を連れた母親がおり、彼らは運悪く、彼女の前の席に座ってしまった。
バスが走り出してしばらくしたところで、長旅の疲れもあったのか、その男の子は気分が悪くなり、バスの中で戻してしまった。

するとだ。
その韓国女は、すっくと立ち上がると、おもいっきり顔をゆがませ、左手で自分の鼻をつまんで、右手を鼻の前でひらひらと動かす。「くさーーい」って、おまえのその顔を見てると私も吐くぞ、こら!

こんなに長いことバスに揺られりゃ、大人だって気分悪くなる。それを3才くらいの子供が我慢できなくたってしょうがないでしょ?もうすぐKLに着くんだから黙っててよ~。

彼女は、バスに乗ってる間ずーーっと、不機嫌な顔を崩さなかった。少しでも自分が気に入らないことがあると、それを主張した。
正直、見ているこっちが気分が悪かった。

そして、彼女の連れ。
そっくりの顔をした太めの女と、同じような体型の男。その二人は彼女の態度を全く気にもせず、べたべたといちゃついていて、これまたいけ好かない。ええと、あなた達も少しくらい注意とかできないんですかね?

「姉夫婦とマレーシア旅行に来たはいいけど、二人がべたべたして私のこと無視。まったく面白くもなんともないっ。ああ、マレーシアなんて来るんじゃなかったわ?」
ってか?

ご安心ください。マレーシアの皆さんも「おまえは二度とくるな」って思ってます。

【マレー半島縦断旅行記 目次】

【マレー半島縦断旅行記】さらに、ON 泉 OFF 呂:プロローグ
第1話 バンコク発VIPに飛び乗り温泉へ。(バンコク、ラノーン)
第2話 温泉満喫。ダイエット効果は如何に?(1)(ラノーン)
第3話 温泉満喫。ダイエット効果は如何に?(2)(ラノーン)
【写真集1】温泉満喫。ダイエット効果は如何に?
第4話 肉まん街道とい・の・う・え。(ラノーン-チュンポン)
第5話 意外と遠かったコ・タルタオへの道(1)(ハジャイ-パークバラー)
第6話 意外と遠かったコ・タルタオへの道(2)(ハジャイ-パークバラー)
【写真集2】パークバラーの船着き場の様子
第7話 元海賊島。今はクリスマス休暇島(1)(バクバラ-リペ島)
第8話 元海賊島。今はクリスマス休暇島(2)(リペ島)
【写真集3】リペ島 パタヤビーチ編
第9話 元海賊島。今はクリスマス休暇島(3)(リペ島)
【写真集4】リペ島 アンダマンリゾート編 
第10話 リペ島から再び半島上陸 (リペ島-サトゥーン)
【写真集5】リペ島からサトゥーン編 
第11話 2度目の海路で国境越え(サトゥーン - ランカウイ)
【写真集6】サトゥーン編 
第12話 バスの旅も楽ではないのだ(1)(ランカウイ-バターワース)
第13話 バスの旅も楽ではないのだ(2)(バターワース-クアラルンプール)
□第14話 バスの旅も楽ではないのだ(3)(バターワース-クアラルンプール)
第15話 インド製に騙された午後(クアラルンプール)
【写真集7】クアラルンプール編
第16話 KLのバスビルからマラッカへ。(クアラルンプール)
第17話 マレー人もがんばりや~(マラッカ)
【写真集8】マラッカ編(その1)
【写真集9】マラッカ編(その2)
第18話 寂れた田舎町バトゥパハ(バトゥパハ)
【写真集10】バトゥパハ編 
第19話 半島縦断。最期はシンガポールだ。(シンガポール)
【写真集11】シンガポール編 
エピローグ:旅の終わり(シンガポール-成田)

■旅の履歴:マレー半島縦断個人旅行 2003年12月~2004年1月

タグ:インド映画上映|インド系運転手|バス|マレーシア|感じの悪い旅人|高速バス

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