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  [概要:フランスの文化、考え方、そもそもの経済の違いよくわかり楽しめます。]

 お金がなくても平気なフランス人お金があっても不安な日本人 吉村葉子

この前のフィジー旅行の時、旅先で読む本として持っていきました。

私はヨーロッパに行ったことがなく、またヨーロッパに関する本を余り読んだことがありません。
そして、はじめの方はやっぱりブランドショップで買い物しまくる日本人をフランス人がどう見ているかみたいなことを書いてありうんざりしたのですが、読み進むに連れて、「へぇ~、フランスってこうなの?」と興味がわくような記事がたくさんでてきました。

ヨーロッパに長く住む日本人が書いた本って、なんか日本人を否定的に書いているところが好きじゃなかったのですが、この人の場合、客観的な視点で見るようにして書いているのがよくわかり、読後感がかなり良かった。

ブランドショップに群がる日本人を非難するヨーロピアンに同調するように、日本人を非難めいたかんじで書く著者ってキライなんです。

ブランド物のバッグやなにやらが好きでたまらなくて、それが日本より安かったり、違うデザインが買えるのでここぞとばかりに海外でまとめ買いする人はいるでしょう。
高級ブランドはその国の人にとって誇り高きものなのでしょうから、その姿がうんざりするのはわかります。
しかし、それをフランス人に同調して一緒に否定するだけっていうのはどうかと思ってたんです。

この本はただフランス人が「信じられない」と嘆いていますと書いてあるのではなくて、
どうしてそう考えるのか、そもそもの経済気質とか経済観念が違うのだなということがわかり、
なるほどと納得しました。

日本ってどちらかというと物を作って、売って、買って、という消費をぐるぐる回すことで経済発展をしてきた国だと思います。 そして、特に我々世代は貧しい時代を知らずあふれる物の中で育ってます。 働いて、お金を貯めて、欲しい物を買って・・・。 それがブランドバッグであったり、車であったり、家であったり。私の場合はそれが旅行です。

そして、物を買うためにお金を稼ぐ場もいっぱいあるワケです。
高校生だってアルバイトでお小遣いを貯めてルイビトンが買える。

でもフランスの場合、古い物を大事にして、無駄な物は買わず、という生活をしている人が多いという。
でも国民の多くがそういう生活をしている?ので経済の周り方が日本とは全く違うようです。
例えば若い人がアルバイトでお金を稼ぐ手段はないのだそうです。

フランスのカフェのギャルソンでもほとんどは正社員だといいます。
日本なんてどこの店も安く使えるアルバイトで回ってます。
フランス旅行はお金がかかりすぎて食事に困るとよく聞きますが、
従業員が正社員じゃ、人件費にお金を払うようなものです。

若者にアルバイト先なんてほとんどないから大学生なんてとっても質素な生活をしているそうで、
バイトに明け暮れて車買ったり、スキーに行ったりしていた私の周りの友人たちとは違いますねぇ。

この本に出てくるあるフランス人の言葉が印象的でした。

「東京には買いたい物がいっぱいあって困るのよ。パンの種類はなんであんなに多いの?
 クロワッサンだけでも5種類もあって、あんなに綺麗に並べてあると美味しそうで欲しくなる。
 パリにあんな綺麗なケーキを売っているケーキ屋さんはないもの。」

買いたい物がいっぱいあるのに買えないから自分が貧乏人になった気がするのだそうです。


日本にはフランス帰りとうたう有名なパティシエがたくさんいますが、
フランスではそんな高級菓子を日常的に買う人はいないし、町のその辺で売ってもいないらしい。

でも日本にはフランス帰りのパティシエやその弟子のお店があふれています。
デパ地下だけでもケーキ屋さんはいったいいくつ入っているんだ?!

そして、「自分へのご褒美」なんつってそういうケーキは庶民が普通に買います。
材料にこだわったリーズナブルなお菓子はコンビニでも買えます。

材料にこだわったり陳列を綺麗にしたり肩書きをくっつけたり、
どれも消費をして貰うために店側がやっていることです。

日本は工業製品を作らせても緻密で性能がよいですけど、食品分野でもこう、
職人気質っていうか、細かい努力がされていて。国民性なのかもなぁ。


日本人が海外でブランド品を買うのも、感覚は日本で買い物をしている延長です。
ブランド品は良いわよって煽る人がいるから欲しくなるんです。
それにブランド側も儲けたいからライセンス品作らせたり、
庶民には高値の花のハズの高級店にツアーバスが乗り付けるのを容認していると思うんです。

みっともないってただ否定するのはナンセンス。
もしどうしてもブランドの威厳を守りたいなら、京都のお茶やみたいに一見さんお断りにでもすればいいのに。

今の日本の若者は安くてかわいい物を好む子がおおく、ブランドにあまり執着はないようですが、
その分、今度は中国やインドなど、もっとスゴイのが行く気がするなぁ。


その他、学校の教科書が使い回しっていうことだったり、「へぇ、そうなんだ。」と、
お金に関する感覚の違いがよくわかるエピソードがふんだんに紹介されていました。

そして、インドネシアのギリで、我々が雇ったボートに乗せてくれと頼んできて、
ボート代をとことん値切り倒してインドネシア人をうんざりさせてたフランス人家族を思い出した。
彼らにとってはあれはなるべく無駄なお金を使わないための交渉だったのだろうなぁ。
外国に旅行に来ておいて、フランスの感覚を持ち込んでいたワケですね。

私もインドネシア人もすごくうんざりしました。だって私が前日に予約してチャーターした船だもの。
それに乗せてくれっていう立場でなんであんなに偉そうだったのだ。

ギリでシュノーケリングにちょこっと書いてあります。)


最近では日本もこの消費して回す経済を維持するのが難しくなってきました。
工業立国ニッポンも生産拠点がどんどん人件費の安い海外に出ていき、
製造業は国内での雇用が少なくなっていくかもしれません。

そして、一般庶民のもらえる給料が少なくなりましたが、それでもお金を使わせようと、
企業は一生懸命安くて良い物を作ろうとして、結果、デフレスパイラルになってます。

でもこんな無理もながく続くとは思えません。
中国の、ベトナムの人件費があがったら、次はどこに?インド?アフリカ??


フランスなどのヨーロッパ諸国のように古い物を大事にしてシンプルな生活を楽しむ方向にシフトするのか、
それともやっぱり消費で回す方向で知恵を絞るのか、両方をバランス良く取り入れられるのか
今後の日本がどう変わるのか客観的に興味を持っています。


私はヨーロッパの遺跡などにてんで興味がなく、ましてやブランドに興味などあろうハズもなく、
だからヨーロッパには行ったことがなかったのだけども、ちょっとフランスの町をあるいてみたくなりました。


勿論、パン屋とかケーキ屋とか町並みとかを見たいからです。
アジアでは儲かるコンビニもフランスではだめなのかも。

ディズニーランドは香港が唯一赤字だとききますが、フランスのディズニー、よく経営成り立ちますね。

この本をよんで、初めてフランス人の生活みたいなものが想像できて、とても興味をかきたてられました。
感想が支離滅裂でうまくかけなくてすいません。でも、期待以上に楽しくよめましたよ。


この人の本は数冊読むと似たような内容で少々飽きが来るそうです。
文庫化されている本に絞って読むといいかも。

タグ:お金があっても不安な日本人|お金がなくても平気なフランス人|フランス|吉村葉子|旅|本

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